まだ落ち着かない芸人の闇営業問題。
数日前に記事を書きました。
私の周りにも、メディアの論調通り、芸人バッシングをする人がいます。
上記事と重複しますが、今回ターゲットになっている芸人が悪かったのは
- 直営業をだったこと
- 反社会勢力と関わりを持ったこと
- 金銭の授受に関して嘘をついたこと
です。
1に関しては世間がとやかく言うことではありません。吉本興行と所属芸人の契約の問題です。
2に関しては現在のところ、反社会勢力だと知らなかったと報じられています。
知らなかったとしてもNGなのが現代のルールですが、知らなかったら防ぎようがないのも事実です。
3は嘘なので、嘘を言った罪です。
全部足しても、ぶっちゃけて言えば大した罪ではないでしょう?
私の周りの芸人バッシング派は、影響力をバッシング要素に持ち出します。
つまり、宮迫さんや田村さんは超売れっ子芸人なので、受け持っている冠番組、CM、その他の仕事が膨大で、今回のような事件を起こしたことによる影響がものすごいから、批判されるのは当然だ、というわけです。
これはとんでもない意見です。
影響の有無で罰が決まるのならば、天涯孤独の一般人の覚せい剤は罰する必要がありません。
罰は「罪の重さ」で決まるのであって、影響で決まるわけではありません。
だから、今回ならばロンブーの相方、敦さんがコンビ活動において具体的な損害を被ったのならば、そこは怒って当然。
番組制作に関わった人なんかが怒るのも当然です。
でも社会が制裁を加えるのは当然ではありません。
こういうのって交通事故の場合なんかでもよく疑問に思います。
過失でも暴走でも構いませんが、それによって事故を起こし、誰かに怪我を負わせたとします。
怪我を負ったほうが、普段から身体を鍛えていたので、大きな怪我にならずに済んだ、となった場合、それによって加害者の方の罪は軽くなるべきだと思いますか?
私は、相手の怪我の具合よりも、暴走行為や過失行為そのもの(罪)によって罰が決められるべきだと思います。
今回の騒動、我々は一般人で、直接的な関係はありません。
直接的な関係がない人を批判するときは、それが法律的、道義的にみてどうなのか、という立場をとるべきで、影響力云々は実際に影響を直接受けたひとだけが言って良い言葉でしょう。
◆
今回の騒動で、彼ら芸人さんたちが嫌だなと思ったらテレビを消すなり雑誌を見ないなりすれば良い。
しかし、自分の視界から消すだけなく、社会からも排除するべき、というところまでいくのはやりすぎでしょう。
いわゆる人民裁判ですが、よくよく考えたら罪と罰のバランスが取れていません。
しっかり反省、謹慎して、また笑いを届けてほしいと私は思います。