【コラム】日本が大好きなキューバ人から言われた「日本人のイヤなところ」が忘れられない | ロケットニュース24
確かに、日本人は忙しいってよく言いますね。
と言っても、じゃあ他国の人がどのくらい忙しいと言っているのか知らないので、比較しようもないんですけどね。
ただ、比較するのはさておき、確かに忙しいという言葉の使いすぎには、ちょっとした問題があると思います。
なぜか。
忙しい、の国語辞典的な意味は、「することが多くて暇がない」となっています。
で、漢字の成り立ちはりっしんべんになくす、つまり「心」を「亡くす」です。
別に漢字の成り立ちがそのままのイメージになっているものばかりではないと思いますが、忙しい、は確かに、ちょっとマイナスなイメージがありませんか?
実際、忙しいという言葉は、意味だけだったら他の言葉で代用できます。
つまり、「することが多くて・・・」の「すること」を伝えれば良いだけです。
A「来週の土曜って空いてる?」
B「あー、その日は昼はギタースクール、夜はサザンのコンサートに行くね」
この会話のギタースクールとかサザンのコンサートは、おそらくBさんが楽しみにしていることですよね?
こういう場合、忙しいっていう言葉使いますかね?
あんまり使わないんじゃないかな。
A「来週の土曜って空いてる?」
B「あー、その日は休日出勤だね」
こういう場合は、忙しい、という言葉を使いそうです。
2つのシチュエーションは、暇がないという意味では同じなのに、片方は忙しいという言葉が似合わず、もう片方は忙しいがしっくりきます。
この違いは、何をすることで暇がなくなっているのか、その内容をどういうふうに捉えているか、だと思います。
ざっくり言えば、楽しみなことで時間がうまっていても、忙しいとは言わないんじゃないの、ということです。
冒頭記事で出てきたキューバの方がどこまで考えているかわかりませんが、仕事を前向きに捉えていれば、忙しいという言葉ではないべつの言葉をつかうのかもしれない、とは思います。
言葉は文化です。
マイナスなイメージが漂う言葉を日常的に使っていると、マイナスが日常になるかもしれませんね。
ということで、私も今後は忙しいという言葉を使いそうになったら、別の言葉で置き換えられないかを考えてみようと思います。
頑張る、という言葉も同様ですね。
忙しい、という言葉を使わなくてもよい時間の使い方をしたいものです。