キャッシュレスを推進したい私としては、こういうニュースがあると面倒です。
一部のキャッシュレス反対派が、鬼の首を刈ったように「ほらみたことか!だから現金じゃないと」って言い出すからです。
冷静になって考えてみます。
現金よりキャッシュレスのほうが、すべての人にとって100%良いのならば、とっくの昔に現金はなくなってます。
そりゃあ、現金とキャッシュレスそれぞれのメリットとデメリットがありますよ。
要は、天秤です。
私は、キャッシュレスのメリットはそのデメリットを上回るし、現金のメリットはそのデメリットを下回ると感じます。
こういう時に現金派で文句を言う人のなかには、キャッシュレス決済の経験がない人までいます。
そんなの、どうやって比較するんですか?無理でしょう?
これまで長いこと生きてきて、その間ずーっと現金で決済してきたのだから、めちゃくちゃ慣れているわけですね。
そこに新しい決済手段が入ってきたと。
そりゃすこしは慣れも必要でしょうけど、言うほど難しくない。
経験や慣れを除外して、どちらのほうが決済手段として簡単か、を比較するには、子供にさせてみれば良い。
例えばSuicaに代表される交通系ICを使ってコンビニで買い物するのと、小銭や札の受け渡しをして支払うのと、子供はどっちがうまくやれるか?
まあ、Suicaでしょうね。
受け渡しのミスもないし、記録にもちゃんと残る。
あと、セキュリティーのことを言う人もいますね。
あのですね、現金ってセキュリティーぐだぐだですよ。
だって、自分の手元から離れたら、誰がいくら払ったかなんて全然わからない。
(だから裏金や賄賂は現金なんです)
財布を落としたら、もう終了と思わなくてはいけません。
これのどこが安心なんでしょうか?
ちなみに、私はPAYPAYでもクレジットでも、これまで数回不正にあいました。
でも、実際の損害はありません。
再発行手続きとかが面倒だっただけで、お金はかかってません。
特にクレジットカードの不正にあったときなんかは、クレジット会社の方からわざわざ電話がありましたよ。
普段の使い方から推測すると、どうもおかしな利用のされ方をしている、というのを見て確認で連絡をくれたんです。
その判断は、今は人工知能が行っているようですね。
現金を誰かにすられたり騙し取られたりして、どうやって「いますられましたよ」「騙し取られましたよ」って言ってくれるんですか?
高齢者を狙った詐欺事件もあるので、一定額以上の振込等には銀行員が目を光らせているといいますが、この時代の犯罪予防策としては、アナログに過ぎます。コスパが悪い。
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上にも書きましたが、キャッシュレスが欠点がないわけではありません。
未発達な部分も含め、これからどんどんよくしていかなければなりません。
でも、少なくとも現時点では、天秤にかければキャッシュレスの方になると思いませんか?