ギターを弾く上で、ビブラートは欠かせませんよね。
このちょっとした揺れが、演奏をリッチなものに変えてくれます。
なんでなんですかね。
単音のビブラートのやり方は大きく分けて2つ。
弦に対して、押さえている指を縦に動かすか、横に動かすかです。
クラシックギターやバイオリンなど他の弦楽器では後者が多いですが、アコギやエレキではどちらかというと前者が多い印象です。
特にエレキギターの場合ベンド(チョーキング)を使うので、そのやり方と似ているから縦タイプを使う人が多いのだと思います。
この縦タイプのビブラート、文字通り弦を縦に揺らすのですが、私が見てきた中で意外と多い勘違いがあります。
それは、押さえている弦から「上下」に揺らす、というものです。
ビブラートによる音程の揺れを厳密に言えば、
普通→ちょい上→普通→ちょい上
を繰り返します。
縦方向に「上下」に揺らしたところで、その音程は
普通→ちょい上→普通→ちょい下→普通
とは絶対になりません。
押さえている弦の移動方向に関係なく、音程は必ず普通かそれより上か、です。
ビブラートをかける左手の運動のシンプルさを考えると、上下に揺らすよりも、上だけのほうがずっと楽です。
つまり、縦方向の動きも音程と同じで
普通→ちょい上→普通→ちょい上
の繰り返しで良いのです。
ちなみに、これは1,2,3弦を中心とした高音弦の場合で、4,5,6弦の低音弦の方は逆に、
普通→ちょい下→普通→ちょい下
の繰り返しです。
3,4弦あたりはどちらでも良いのですが、自分中でどちらの方向にビブラートをかけるのかは決めておきましょう。
繰り返します。
ビブラートは上下に揺らすのではなく、上方向(または下方向)のみに動かします。
上下に揺らしてもできますが、片方向のほうが断然楽だし、音の揺れは同じです。
ビブラートが今ひとつうまく出来ない人は試してみてください。