最初に書いておきますが、この記事は投資のテクニックや優良なファンドを紹介するものではありません。
株式投資で稼ぐということが、社会にとってどういうことなのか、を改めて考えよう、ということです。
現代ではお金がないと生活は不可能です。
ミナミの帝王よろしく、カネは命の次に大事なものです。
では、お金はどうやって稼ぐのか。
すぐに思いつくのは労働です。
自分の体や能力をつかって労働し、その分の労働対価を得る。
誰もが知っているお金の稼ぎ方です。
では株式投資で稼ぐというのは何なのでしょうか。
労働で稼いでいるわけではありません。
だからなのか、投資してお金を稼いでいる人に対してのイメージは決して良くない。
(不労所得ってワードのイメージ、どうですか?)
でも、私は株式投資で稼ぐことになんの抵抗もありません。
労働と同じくらい素晴らしいと思っています。
そもそも、なぜ労働によってお金を稼ぐことは素晴らしいことなのか。
それは、その労働が誰かのため、社会のためになっているからです。
パン屋さんは美味しいパンを作って人に笑顔をもたらします。
警察官は治安を守ってくれます。
プログラマーは便利なソフトを提供してくれます。
ミュージシャンは人の心を豊かにしてくれます。
労働によってお金を稼ぐというのは、社会を良くすることに直接的、間接的につながります。
では、株式投資で稼ぐのはどうでしょうか。
これも実は誰かのため、社会のためになっています。
だってそうでしょう?
株式会社は、株を売ることで得た現金を資金として会社を運営、成長を目指します。
結果利益が出たらそれを、株を買ってくれた人に還元する。
ちゃんと誰か(この場合は会社)のためになってます。
株式投資は、FXや金などの投資と並列で語られますが、概念という意味で全然違うものと思っています。
株式投資というのは、日本、世界をよくするために便利な商品やサービスを開発する会社への支援なのです。
当然ですが、パチンコや競馬などのギャンブルのようなゼロサムとは根本からして違います。
(パチンコはギャンブルじゃない?笑止・・)
◆
ベストセラーとなったこの本。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
世界はちゃんと良くなっています。
世界が良くなっていっている基盤には、富が欠かせません。
つまり、世界の富が増えているのです。
商品の売買や給料をもらうように、お金が移動しているだけではありません。
世界の富の総量が増えているのです。
世界の富が増えている理由は、人類が付加価値を生み出し続けているから。
付加価値を生み出すのは、やっぱり人や会社です。
付加価値を生み出すためにもお金が必要です。
それを支援する。それが株式投資です。
素晴らしいでしょう?
金に目がくらんだ人が、少しでも私腹を肥やそうと思ってやっているのが株式投資。
そう思っている人も少なからずいるみたいです。
そういう人もいるのかもしれません。
でも、それは株式投資に限ったことではなく、労働にもある側面です。
大切なのは、そもそもの目的や理念です。
人や会社のために何かをすること。
それが労働であっても株式投資であっても、それは素晴らしいことに違いありません。
◆
今よりも収入を増やしたいと思っている人は多いはずです。
収入を増やすためには、今の職場で昇給を目指す、副業をする、といった方法が思いつきます。
これらは、「能力」を上げてそれに見合った収入アップを目指す、というものです。
でも、誰でも能力をあげられるわけではありません。
お金が嫌いな人には会ったことがありませんが、お金のためにだったらどんな努力も惜しまない、という熱血タイプではない人も少なからずいます。
私もそういうタイプです。
そこに熱を注げないなら、今より収入を増やすなんて無理。
能力だけがお金を生むと思っている人はそう考えます。
でも、株式投資は、今の収入のほんの一部をその資金に回すだけで、増える可能性も十分にあるし、経済は回る。
もちろん投資なので絶対儲かるとは言えません。
でも、その行為自体は健全なものです。
誰が言っていたのか忘れましたが、、、
労働は、身体に汗をかいてお金を稼ぐ
投資は、脳に汗をかいてお金を稼ぐ
本当にそのとおりだと思います。
ちなみに、銀行預金は、将来を考えて貯金する場所として良いのですが、自分のためにしかなりません。
あと、ほんの少し銀行のためですかね。
もちろん、それがだめだとは思いませんが、世のため人のために行動したい、と思っている人は意外と多いと思います。
そんな人はぜひ。銀行預金の一部を株式投資に充ててみてはいかがでしょうか。