確定申告シリーズの、ちょっと大切なおまけです。
申告納税ってつまり・・・
確定申告のやりかたをやってきて、こう思った人がいるかもしれません。
収入も自己申告。
経費はレシートや領収書を取っておくとはいえ、提出するわけではない。
これ、むちゃくちゃ書いても、ばれないんじゃないの?
確かにその通りなんですよね。
実際に税務署は、全員の確定申告書を細かくチェックしているわけではありません。
だから、ある年に仕事とはまったく関係ない支出を経費として計上しまくって確定申告しても、税務署から「これは経費になりませんよー」と言われることは、ほぼほぼありません。
じゃあ、収入をめちゃくちゃ低く、それから経費を何でもかんでも計上しまくって、税金を安くしよう、と考える人が出てくるのは当然です。
税務調査がくるー
でも、それは危険です。
なぜなら、噂に名高い「税務調査」がくるかもしれないからです。
税務調査とは、提出した確定申告書の答え合わせです。
税務署から電話がかかってきて、仕事場に税務署員がやってきて、領収書やレシートを一枚ずつチェックし、経費として妥当かどうかを見ていきます。
ここで、あきらかに経費として認められないものを経費として計上していたら、あとで税金を多めに払わされる羽目になります。
ただ、税務調査は、上にも書いたとおり、くる「かも」しれないもので、実際にはほとんどの人のところには来ません。
確率は、、、年に2%なんて言われています。
領収書やレシート、それから帳簿の保存義務は5年なので、5年の間に税務調査にこられる可能性は、2%☓5年で10%、つまり10人に一人くらいと言われています。
これは、完全にランダムに選ばれるわけではないようで、収入が高い人が来られやすいとか、交際費が異常に高い人のところにくる、とか、世間でまことしやかに囁かれていますが、真相は一般人にはわかりません。
これが抑止力となって、ちゃんとした金額で確定申告しなきゃ、と思うわけですね。
税金をちゃんと納めさせるには
国は、納税意識を高めてほしいと国民に願うのならば、税金やお金の教育にもちゃんと力を入れてほしいと思います。
サラリーマンのうち、給料明細の内訳にある金額の意味を全部説明できるひとなんてほとんどいないでしょう?
逆に言えば、ミュージシャンをはじめとしたフリーランスは、確定申告をすることによって、いやでも税金の知識が付きます。
自分が年間でいくらくらいの所得税を払っているかも認識せざるをえませんが、それが健全な状態です。
まずは手始めに、源泉徴収票をよりわかりやすい表記にするところから改善していってもらいたいものです。