コードの続き、今回はコードネームについてです。
目次
コードネームを把握する目的
前回書いた、ダイアトニックコードについておさらい。
端的に言えば、7音から3音を選ぶ組み合わせ数480通りの中で、重要なコード7つがダイアトニックコードだ、という話でした。
その7つは、
- ドミソ
- レファラ
- ミソシ
- ファラド
- ソシレ
- ラドミ
- シレファ
でしたね。
ダイアトニックコード、という呼称は、曲の中で成り立ちやすいかどうか、という側面からのネーミングです。
そもそも成り立つかどうかではなく、その音の組み合わせ方という側面からのネーミングもあり、こちらは480通りすべてのコードに名前をつけられます。
この名前をコードネームと言います。
なぜコードネームを覚えなくてはいけないのか。
それは、ダイアトニックコード以外にも使われているコードは山のようにあるからです。
そのたびに「ミソラ」だの「ドファシ」だので説明するのは面倒です。
だから、最初の音(上の例で言えばミやド)から2音目、3音目がどのくらい離れているかでコードネームを付けることにしました。
ダイアトニックコードのコードネームは?
では、7つのダイアトニックコードのコードネームはどうなっているのでしょうか。
- ドミソ→C
- レファラ→Dm(マイナー、以下同様)
- ミソシ→Em
- ファラド→F
- ソシレ→G
- ラドミ→Am
- シレファ→Bdim(ディミニッシュ)
と言います。
これはもう丸暗記しましょう。
いや、暗記しなくても良いのですが、めちゃめちゃ使うので、いつでも目に入るところに書いておきましょう。
箇条番号とコードネームをセットで覚えることが肝要です。
コードの響きとコードネーム
何度もお伝えしている通り、音楽は音をならしてなんぼです。
ダイアトニックコードに出てくるコードの種類は
- (無印)
- m
- dim
の3つですね。
(最初の大文字アルファベットは、そのコード構成音の最初の音を表しているだけで、コードの種類にはカウントしません)
では、例えば無印であるCを鍵盤で弾いてみましょう。
弾けない?いやいや、ダイアトニックコードをどうやって作ったかを思い出したらかんたんです。
Cはドなので、まずド、それから白鍵を1個飛ばしで押さえるだけ。
音で確認しましたか?
次は、mであるDmを弾いてみましょう。
Dはレなので、レから1個飛ばしでレファラです。
この2つのコードの響きにシンプルな感想を言うならばどうなりますか?
おそらく殆どの人は、無印に比べmは暗いと感じるはずです。
まさしくそのとおりです。
実態にマイナーという言葉自体も暗い印象がありますね。
コードネームは、その響きを表しています。
無印は明るい、mは暗い、こう覚えておきましょう。
ダイアトニックコードで言えば、1,4,5は明るい、2,3,6は暗いのです。
じゃあ7のdimは?
弾いてみましょう・・・・
なんとも不思議な響きでしょう?
これはかなり不安定感が強いコードで、楽曲中に使うのもちょっとしたテクニックがいりますので、ここでは詳しく述べません。
あとがき
ダイアトニックコードとコードネームについて説明しました。
次回は、KEYについてです。
曲にはKEYが必ずあります。
ダイアトニックコードはスケールが土台で作られていましたね。実はスケールはKEYが土台になって作られています。
まさしく音楽の土台です。
しっかりやっていきましょう。