今回は、プラグインインストゥルメントについてです。
目次
音の流れを考える
MIDI録音の記事で確認しましたが、改めて。
プラグインインストゥルメントを使う場合の音の流れは、
MIDIキーボード
↓(MIDI信号、USB経由)
プラグインインストゥルメント(ソフトシンセ、DAW内)
↓(DAW内処理)
マスター
↓(USB経由)
オーディオインターフェイス
↓
スピーカーやヘッドホン
という感じです。
こういう流れを見れば、MIDIトラックを起ち上げて、そこにプラグインインストゥルメントを挿した場合、そのトラックの入出力設定が
入力:MIDIキーボード
出力:マスター
になることがわかると思います。
楽器の音の設定は、プラグインインストゥルメントの中で
MIDIキーボードから信号を受け取って、楽器の音を出すのはプラグインインストゥルメントなので、その設定はすべてプラグインインストゥルメントの中で行います。
ピアノのプラグインインストゥルメントの場合は、グランドピアノなのかアップライトなのか。
どんなマイクで録ったような音にしたいか。
サステインペダルの効かせ方などですね。
これらの設定項目は、プラグインインストゥルメントごとに違います。
違うメーカーが作っているので当然ですね。
プラグインインストゥルメントの中にあるエフェクト??
上記したプラグインインストゥルメント内の設定項目に、リバーブやディレイなどのエフェクトが含まれていることがあります。
ところが、前回の記事で説明したとおり、プラグインにはプラグインエフェクトというものもあります。
プラグインインストゥルメント内にあるエフェクトと、プラグインエフェクトは別です。
後に説明しますが、プラグインエフェクトもトラックに挿すものです。
ここをごちゃごちゃにするとどうなるか。
MIDI信号を受けたプラグインインストゥルメント内でリバーブをかけて、その音にプラグインエフェクトでリバーブをかける、といったことが起こってしまうのです。
リバーブがきついから、プラグインエフェクトのリバーブを切ったり少なくしたりしても、いまいちリバーブが減らない、なんてことが起こるのは、プラグインインストゥルメント内でリバーブがかかってしまっているからです。
リバーブが二重にかかった効果をあえて狙っているのならば問題ありませんが、そうでない場合は片方を切っておきましょう。
(一般的にはプラグインエフェクトの方を使うことが多いです、理由は後々・・)
あとがき
次回は、プラグインインストゥルメントの中でめちゃくちゃ有名なKOMPLETEの概要を説明します。