コンプレッサーって、最も理解がしにくいエフェクターの一つだと思いますが、決して難しいわけではありません。
気楽に考えましょう
目次
音は大きいほうが良い?
コンプレッサーはいろんな使いみちがあるのですが、一番王道の使いみちは、音圧をあげることです。
音圧、、、またわけがわからない専門用語が出てきましたね。
音の圧力で音圧。音量とは何が違うの?という疑問が生まれます。
で、結構語弊があるのですが、音圧なんて言葉を使って理解がすすまないとまずいので、ここでは音量って言っちゃいます。
さて、音楽再生機器は必ず音量を調整できますよね。
で、ですよ。
曲によって、音量を調整しないと聞こえにくかったり、逆に大きすぎたりすることがありませんか?
それが顕著に現れるのは、昔の曲と現代の曲を聞く比べたときです。
昔のヤツのほうが、だいぶ音が小さい。
これは、いろんな技術を使って音を大きくしてきた結果です。
なぜ音を大きくする必要があったのか。
それは、音が大きいほうが良い音だ、と感じるからです。
実際に、昔の曲よりも現代の曲の方が音がよく感じませんか?
(好き嫌いは関係ありませんよ)
音が大きいほうが良い音なんだったら、手元の音量調整で音量を上げればよいのでは?
そのとおりです。
ただ、現代は特に、同じアーティストの同じアルバムをずっと聞くというより、アーティストもアルバムも横断的にランダムに聞くことが多い。
アルバム内に収録されている複数の曲に関しては、同じエンジニア(マスタリングエンジニア、後に説明)が処理しているので、各曲で音量差はそんなにないと思います。
ところが、別のアーティストのアルバムだったり、同じアーティストでも別のアルバムだったりすると、エンジニアが違うので、最終音量が違う可能性が出てきます。
そして、音量は大きいほうが良い音だと感じられる。
ならばエンジニアが目指すのは、いかに音を大きくするか、になりますよね。
巷に出回っている曲の音量と同じくらいの音量にしないと、「音がしょぼくね?」と言われちゃいます。
アーティストやアルバムを横断的に聞く現代では、音量も勝手に比較されちゃうので、手元の音量で調整すればよくね?となるより先に、音がしょぼい、という感想が生まれるのです。
音量にはピークがある
しかし、音量にはピークがあります。
そのピークを超えると、音が歪んで質が失われます。
だから、音を大きくするといっても、そのピークを超えないギリギリまでの音量が限界値です。
1曲中に音の大きさってどんどん変わりますよね。
ピークがあるということは、曲中で一番大きなところをみつけて、そこがピークギリギリになるくらいまで、全体の音量をあげる。
これで音量上げ終了!!
これだけだったら簡単ですよね。
しかし、これだけでは現代人の耳は「しょぼい」と判断するのです。
そこで現れるのがコンプレッサーです。
あとがき
今回は、コンプレッサーを使う理由(の一部)を説明しました。
コンプレッサーの説明は長くなりそうですね。
でも、最初にも書いたとおり、決して難しいわけではありません。