源泉徴収票は、わかりにくさ満点の書類でした。
一方、確定申告書は、まあ難しいんですけど、よーく見ると結構わかります。
なんか色々書いてますが、要するに、、、
- ①収入-②経費-③青色控除=④所得
- ④所得-⑤所得控除=⑥課税所得
- ⑥課税所得☓⑦税率=⑧所得税額
- ⑧所得税額-⑨源泉徴収額=⑩納税額(マイナスなら還付金額)
と書いてあるのです。
計算をよーく見ればわかりますが、
- 収入は多ければ多いほど嬉しい(当たり前か!)
- 経費と控除は多ければ多いほど税金が安い
ということは知っておきましょう。
一つずつ見て見ましょう。
①収入
収入は、収入です。なんじゃそりゃと思うかもしれませんが、気をつけたいのは収入と手取りは違う、ということ。
あとで出てきますが、手取りはいろんなお金が天引きされたあとの金額なので、収入と手取りは大抵違います。
年収や月収を聞かれた時に答えるのは、この金額です。
手取りに対して、収入額の方は「額面」と言ったりします。
②経費
経費は、事業をするのに使ったお金です。
仕事用のパソコンを買った費用とか、仕事ででかけたときの交通費など様々です。
どこまでは経費で、どこまでが経費じゃないか。
これは難しいところなので、ガンガンググりましょう。
または、大河内さんの動画を見ましょう↓
③青色控除
正式には「青色申告特別控除」と言います。
確定申告には白色申告と青色申告があり、青色申告の方がくわしく書かなければいけないので、その分税金を安くしてやろう、ということですね。
以前は個人ではとても難しくて無理、という感じでしたが、今ではソフトを使えば、白色申告と同じほぼ労力でできます。
繰り返しますが、控除と名のつくものは、多ければ多いほど税金は安くなります。
つまり、青色で出しましょう。
④所得
ここでやっと所得という言葉が出てきます。
所得税という言葉はここから来ています。
収入から経費と青色控除を引いた金額を所得といい、それに対して税金がかかるから所得税。
でも、まだ終わりじゃないんです。
この所得からさらに差し引いて良いものがあるのです。
それが、、、
⑤所得控除
所得控除です。その名の通り、所得から差し引いて良い金額です。
具体的には、
- 基礎控除(全員OK!)
- 配偶者控除(パートナーがいて、その人の収入がそんなに高くないんなら税金安くしますよ)
- 社会保険料控除(国民健康保険や年金を払ってくれたら、税金安くしますよ)
みたいな感じで、他にも色々あります。
⑥課税所得
ここでやっと計算は終了です。
所得控除で所得から引いた金額を課税所得と言い、これに税率をかけて所得税を計算するのです。
所得税は、所得に税率をかけるのではなく、課税所得に税率をかけるのです。
ややこしいけど、課税って言ってるからまあ良いでしょう。
で、、、
⑦税率
税率はもちろん低ければ低いほど税金は安い。
で、これは一律ではなく、所得によって違います。
見たらわかりますね。
つまり、たくさん稼いでいる人ほど税率が高い=税金が高くなるのです。
一番稼いでいる人なんかは45%なので、課税所得の半分近くを納税することになりますね。
年収が倍になったからって、生活が倍良くなるかといえば、実はそうでもない。
こんな話を時々聞くかもしれませんが、税率がこのように設定されているから、あながち嘘でもありません。
税率だけでなく、控除関係はたくさん稼いでいる人ほど計上できないようになってます。
(配偶者控除なんかは、収入が高い人は控除額が減ったりなくなったりします)
おわりに
ちょっと長くなっているので、残りは次回にまわします。