DAWソフトについては、「パソコンで音楽を作ろう」シリーズで紹介しました。
パソコンで音楽を作ろう〜その2 必要なもの - 日々じゃーなる
この記事では
- Cubase
- Logic
- Studio One
をあげましたが、今回はこれからCubaseを削ってLogicとStudio Oneを、各々の良いところ、悪いところを検証しつつ比較してみたいと思います。
目次
Logic
Apple純正のDAWソフト。
2021年3月時点で最新バージョンは10.6.1。
Logicの良いところ
安い
2021年3月時点で24000円。
Logicはグレードがないので、これが最上位です。
他のDAW最上位グレードと比較すると、かなり安いですね。
Loopが豊富
シーケンスにD&Dして使える、Logic付属のAppleループが5GB超、20000個超あり、使い勝手も非常に良いですね。
macOS対応に不安がない
mac上で使う限り、OSとの相性は常に不安のもとです。
とくにOSアップデート時は大変で、OSの対応、各種プラグインの対応に追われます。
プラグインに関しては他のDAWも同じですが、シーケンス自体はApple製ということもあり、互換の問題はほぼありません。
アーティキュレーションID
中身の操作についてなのでちょっとマニアックです。
ソフトシンセ打ち込みにおいて、奏法切り替えを行う手法はキースイッチが多いですが、MIDIデータ自体をトランスポーズする際に誤ってキースイッチのデータまでずらしてしまう、なんていうことがあります。
また、各々のプラグインでキースイッチの配置も違うので操作性が良いとは言えません。
アーティキュレーションIDは、キースイッチを一度登録してしまえば、編集画面でデータ選択して奏法を選ぶだけなので、直感的だし、上記したミスもなくなります。
素晴らしすぎて、他のDAWも追随するのでは、と思っています。
代替プロジェクト
楽曲制作で、アレンジ違いを作り、やっぱり戻して、なんてことは日常茶飯事です。
特に請け負った仕事の場合はそんなことが多い。
以前の状態に戻す可能性がある以上、アレンジを施して上書き保存はできません。
つまり、別名保存となり、その分プロジェクトが増えるので、容量も増えるし、プロジェクト管理も煩雑になります。
代替プロジェクトは、同じプロジェクト内に複数のプロジェクトを埋め込み、だいたいプロジェクト管理から切り替えが行えます。
同様の機能はDigital Performer以外におそらくないので、非常に便利な機能です。
Logicの悪いところ
モノラルの扱い
オーディオデータにはモノラルとステレオがあります。
一般的にボーカル、ギター、ベースなどマイク1本で録るものはモノラル、2本以上で録るものはステレオと考えてよいと思います。
Logic上でももちろんステレオ、モノラルはありますが、それをオーディオデータで書き出す際に、基本的にはステレオになります。
モノラルにするためには、色々と作業をする必要があります。
ちなみに、他のDAWではオーディオ化時点でモノラルを維持するかステレオに変換するかを選ぶだけです。
ピッチ補正
ピッチ補正機能である「Flex Pitch」、正直微妙です。
他のDAWにもピッチ補正機能は付いていますが、シーケンサー付属のピッチ補正のなかでは一番質が低いと感じます。
Winで使えない
一昔前までは、音楽制作=macでしたが、現代ではwinを使っている人も多い。
winはパソコン自体の選択肢が多く、コスパが高いものも多くあります。
なんなら自作も可能です。
そんなwinでLogicは使えません。
数あるDAWの中で、macオンリーなのは今やLogicくらいです。
オフセットでパニック
これは本当にマニアックな話ですが、以前記事を投稿したので、そちらを御覧ください。
バウンス不安
Logicは、パソコン処理が追いつかないと、バウンスデータに影響することがあります。
ノイズが乗ったり、あるトラックのみなってなかったり。
これは致命的です。
回避方法は、リアルタイムバウンスですが、もちろん時間がかかります。
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次回はStudio Oneの良いところと悪いとことを書いていきます。