日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

歌ものをDAWで作るとき、どんな順番が良いのか?

曲が作品となるまでにはいろんな工程があります。

最近のDAWソフトでは、最終工程までパソコン一つでできます。

しかし、私が思う「良い順番」があるので、誰かの参考になれば、と思います。

 

まずおさらい、制作工程は

  1. 作詞、作曲
  2. 編曲
  3. 録音
  4. ミックス
  5. マスタリング

となります。

作家が担当するのは、1,2ですね。

今回はここに絞ります。

また、作詞は専門外なので割愛。

 

作曲と編曲の線引は?とよく聞かれますが、

  • 作曲:メロディー、コード、最低限のリズム
  • 編曲:楽器、構成、その他

という認識で良いと思います。

 

さて、繰り返しますが、DAWはなんでもできます。

だからこそ現代ではみんなこれを使って作曲するわけですが、どんな順番でもできてしまう、という弊害(?)もあります。

 

歌ものを作る場合、とにかく大切にしなくてはいけないのは、メロディーとコードです。つまり上記分類の「作曲」です。

 

ところが、あーでもない、こーでもないと悩んでいるときに、編曲作業をやっちゃうことがあります。

 

編曲って一気に完成形に近づくので、テンションあがるんです。

これが罠です。

 

作曲工程が「完璧」となるまで編曲にとりかかるな、とは言いませんが、ちゃんと悩みまくる、という工程は必要不可欠です。

 

メロディーやコードは、作曲時点ではワンコーラスまで作るのが一般的です。

(多くのコンペも、提出時はワンコーラスまでです)

一般的な曲なら、イントロ、A、B、サビという感じ。

Aからメロディーが入ってきてサビ終わりまで作る。

この順番は色々あってよいのですが、この時点で編曲をしすぎると、メロやコードを悩みにくくなるんです。

 

きれいなストリングス入れたり、かっこよいシンセのアルペジエーターを入れたりしてたら、メロディーを再構築する場合また打ち込みしなおしです。

 

だから、ワンコーラス最後までのメロディーとコードが決まるまでは、できるだけシンプルな状態でとどめておいたほうが良いでしょう。

メロディー以外は、コード感さえわかれば、ピアノ1本とか、ギターのコードじゃ~んだけ、という感じですね。

 

ちなみに、この時点の音作り(EQやコンプ)も基本は不要です。

音作りと作曲は無関係。

ただし、検聴するのに聞きづらいのはまずいので、それを補正するためにEQやコンプをさっと挿すことはあります。逆に言えば、その程度です。

 

 

DAW普及前は、ピアノ1本、ギター1本と自分の歌だけで曲を作ることがほとんどでした。

上に書いたとおり、今でもその方法で十分に作曲は可能です。

逆に、DAWがあるから作曲以外の作業をしちゃう、とも言えます。

 

ただし、DAWで作曲するメリットは大きい。

メロディーやコードの試行錯誤はDAWのほうが圧倒的に効率が上がります。

いくつかのパターンを作って聴き比べなんてお手の物です。

 

DAWで作曲するメリットと、注意点。

しっかりと踏まえて作曲に勤しみましょう!