五輪の開会式が話題になっています。
賛否両論あるようですが、それは五輪や開会式に限ったことではないので、別に構わないと思います。
ただ、一貫性がなかったという批判に関しては、一貫性をもたせても「多様性がなかった」という批判が来そう、なんて想像しちゃいます。
当ブログでも書いたとおり、ラーメンズの小林賢太郎氏が解任されたのはファンにとって残念で、でも致し方ないという思いでした。
しかし、開会式を見て思いました。
小林賢太郎氏の演出が随所ににじみ出ている、と。
ラーメンズやポツネンを見たことある人なら、ピクトグラムから連想するのはハンドマイムではないでしょうか。
プラカードの吹き出しも、日本の漫画文化を象徴しているという捉え方もできますが、小林賢太郎氏っぽいという印象を拭えません。
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小山田氏の曲は、今回使用されなかったようです。
曲の場合は、この曲が小山田氏だとはっきり言えるので、そういう対処が可能です。
一方、演出というのは、どこからどこまでが個人のアイデアと言えるのか、という判断が難しい。
小山田氏の曲を使用しないのと同様に、小林氏が演出に関わったところもすべて不使用にすべきだ、との意見もありますが、現実問題として演出をあのタイミングでゼロからつくるのは無理だったでしょうし、小林氏が「関わった」という範囲を選別なんてできない。
「ここでこう歩いて」ということを小林氏が打ち合わせで提案していたら、歩くこと全部禁止になっちゃいます・・・
かなりざっくりな意見ですが、私は小林氏解任、五輪開会式の演出にはあの程度のコバケンイズムが残っている、というくらいでちょうど良かったのでは、と思います。
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五輪開催に関しては、いまだに開催に疑問を持っている人も多いようです。
ただ、誰もが認めているのは、選手に罪はない、ということですね。
すでに金メダルをいくつか獲得して盛り上がっている日本ですが、それによって今回の五輪開催の良し悪しを議論する機会が失われることを恐れている、というのが、「現在」五輪開催反対を訴える理由だと思います。
私は、その「意見」には賛成です。
ただ、時期が違う。
今私たちができることは、アスリートを応援すること。
そして、五輪が閉幕したあとにできることは、ちゃんと議論を復活させ、一人ひとりが投票行動に出ること。
こういった時間軸のメリハリが大切です。
五輪開催期間である2週間程度で、いくらメダルラッシュで熱狂したとは言え、議論することを忘れるようなことはあってはなりません。
五輪開催反対とアスリート応援は、時間をずらせば共存できます。
今は応援、終わって議論し、投票に行きましょう。