竹田さんの論でいくと、選択的夫婦別姓反対論でよく言われている家庭内不和(親子の関係、子供のいじめ)や伝統的家族観の破壊というデメリットは強調しないということでしょうか。まずは通称使用拡大によって様子を見るということであれば、通称使用親と子の氏の実際の呼称が異なることになります。 https://t.co/1e7GecEPh7
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) October 18, 2021
橋下氏は口が悪いイメージがありますが、口が悪い人に対して同様に対応するだけで、普通に意見を述べる人には比較的(?)穏やかに返答していると思います。
さておき、選択的夫婦別姓に反対の意見と、それに対する私なりの反論を述べてみようと思います。
絆が薄まる
これはもう最近言う人が少なくなってきましたね。
根拠がありません。
別姓を認めている諸外国は絆薄いんですか?
結婚して姓が変わった女性は、実の親との絆が薄れるんでしょうか?
通称使用拡大
これはどんどん進めていったら良いと思いますが、海外での使用など、どうしても限界があります。
その不便を「一部の人だけだ」と切り捨てるのは、障害者は一部しかいないから対応しなくて良い、という論理と同じです。
障害者用に駐車場を確保したりバリアフリーにしたりするのはコストがかさみますが、少数とはいえその人達を包摂する社会を目指しているのと同じく、別姓によって不便を感じている人達も包摂してきたいものです。
戸籍制度を変えるのが大変
法律には詳しくありませんが、選択的夫婦別姓制度を実施するためには、法律(民法?)を変えないといけないそうです。
戸籍制度に関わる問題で、これは大変な作業になるそうですね。
大変だからこそ、今から少しずつすすめていって、将来的に制度が実施できるようにするのが普通でしょう。
大変だからやらないってだめです。
大変でもやるべきことはやらないといけません。
宿題が大変だからやらない、って小学生が言ったら叱るでしょうに。
また、ここは質問したいのですが、そもそも戸籍制度のメリットって一体なんなんですか?
伝統とかはさておき、具体的メリットって正直わかりません。
実際、戸籍制度がない国もいっぱいあるわけで、ちゃんと国家も家族も成り立っているのだから、特に問題ないのでは?
戸籍についてはメリットもデメリットもわからないから、なくしてほしいとも思っていません。
ただ、それが選択的夫婦別姓制度実施の壁になっているのだとしたら、いかがなものか、と思うだけです。
子の氏の問題
これを問題にするのならば、通称使用拡大もNGになります。
また、氏の問題に加えてどちらかの親を選ばないといけない、という離婚制度は選択的夫婦別姓よりも大きな問題を抱えている、ということになりませんか?
じゃあ離婚制度も廃止しますかね?
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反対派にも色々いると思いますが、戸籍制度を変えるのが大変、というのが事実だったとして、通称使用拡大を今後もどんどん進めつつ、戸籍制度を変える作業をすすめて選択的夫婦別姓制度実施を目指す、というのが最適解ではないかと思います。