社会の授業でならった覚えはあります。
主教科のなかで最も嫌いだった教科が社会です。
ありふれた批判ですが、とにかく覚えるだけ、といった印象。
いつでもどこでも誰でもググれるこの時代ですが、知識として
「暗記しちゃったほうが良い」
ことってたしかにあると思うんです。
でも、これを
「暗記しないといけない」
と誤認識させるのが学校教育。
だって、テストで教科書見ちゃだめでしょ?
ここで問題。
テストって、何のためにあるでしょう?
子供に知識教養を与えるため?
違います。
テストは、学校側がその子の学力を測るためにあります。
直接的には、決してその子のためにあるものじゃない。
その子のためにあるものじゃないテスト。
テストのために暗記させるという授業方針。
そりゃ嫌いにもなるでしょう。
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小学校か高校かによっても違いますが、学習の基本原理は「興味」だと思います。
だから、どうやってそこに興味をもたせるかが最大命題。
テストで良い点をとってみんなに凄いって言われるため、なんていう理由で興味を持たせるなんてあまいあまい。
要は、面白いと思わせるかどうか、です。
全員にとって面白いというのは不可能ですが、できるだけ多くの人に面白いと思われる工夫は必要。
教科書でならった仏教の授業と冒頭の動画、大人こども関係なく、どっちが面白く感じるか、一目瞭然でしょ。
キャラクターやイラスト、フォントや動画の長さ。
仏教の知識とは別に、面白く、わかりやすくするためのいろんな工夫がされています。
アニメではしっかりした知識がつかない、なんていう批判もありそうですが、しっかりとした授業を受けてきたはずの大人は、しっかりとした知識がついていますか?
むしろ、あの頃の思い出は、とにかく面白くなかった、だけじゃないですか?
しっかりとした情報、知識に重きを置くのか、面白さ、わかりやすさに重きをおくのか。
このバランス感覚が教育者のほうに無いうちは、授業の生産性はあがらないでしょうね。