日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

リズムの重要性:音楽の核としての存在

音楽における「リズム」って、どれくらい大切だと思いますか?

太鼓を叩く人

私はPOPS、ROCK、JAZZといったジャンルに関わっていることもあって、演奏においては「リズムこそが最も重要な要素」だと感じています。

いや、もしかするとジャンルに関係なく、リズムは常に音楽の核なのかもしれません。

 

誤解を恐れずに言うなら──

ミストーン(音を外すこと)よりも、リズムがズレることの方が罪が重い。

そんなふうにすら思っています。

 

Free Metronome Tact photo and picture

 

すると、たまにこんな反論をいただきます。

「リズムがピッタリであればあるほど良いのなら、打ち込みが最強じゃないか?」

 

その気持ち、よくわかります。

でも、ちょっと待ってください。

 

私は生演奏が大好きです。

だから「打ち込みの方が良い」なんて、これっぽっちも思っていません。

 

人間が、打ち込みと寸分の狂いもなく演奏することは不可能です。
だからこそ、ほんの少しズレている演奏の方が、逆に魅力的に聴こえることがある。

 

その通りなんです。

少しズレている方が、人間らしくて良い。

でもここがポイント。

 

その「ズレ」は、ただ適当に演奏した結果のものではありません。

「究極までピッタリに合わせようとした結果」生まれるズレなんです。

 

このレベルのズレは、もはや「ズレ」とは呼ばれません。

「グルーヴ」や「ノリ」──といった、音楽にとってポジティブな言葉で語られます。

Free An Pierle White Velvet photo and picture

 

だから、演奏者が「多少ズレてる方が味があって良いよね」と思う必要はありません。

演奏者は、あくまで「できる限り正確にリズムを刻もう」とする。

それでも完全には合わない。だからこそ、そこに人間味や表情が生まれる。

 

それが、生演奏の魅力であり、音楽の奥深さだと思うのです。