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ラーメンズという二人組をご存知だろうか。
タイトルにはアーティストと書いたが、実際はお笑いの二人組だ。
しかし、自分にとってはアーティストと呼んだほうがしっくりくる。
少し前までは二人組での活動が多かったが、現在はどちらかというと、ソロ活動のほうが多い模様。
内、片桐仁氏の方は、最近ドラマ出演などでも話題になっているので、聞いたことがある人も少なくないはずだ。
この二人組の創りあげる世界は、自分の知っている、他のどんなお笑いの人達とも違う。
逆に言えば、作りこむのは得意ということになるが、まさしくその通りで、こんなに緻密に考えられているお笑いは他に例をみない。
一度の講演で10前後のネタを披露するが、最後のネタが披露された時に、それまでのネタの本当の狙いが分かるような仕掛けがしてあることもある。
笑うという人間特有の感情にもバリエーションが多くあるということに気付かされる。
どう違うかを説明するのはかなり難しい。というのも、こういったことで人は笑うのだ、ということに、ラーメンズをみて気付かされたことも多々あるからだ。
メンバーの1人である小林賢太郎氏は、とにかく器用な人らしく、手品、パントマイム、モノマネなどをコントの中に織り交ぜていくが、どれもかなりレベルが高い。
また、コントの後ろで流れる効果音、音楽なども自身でつくっているそうだ。ものすごい才能と言わざるを得ない。
二人とも多摩美術大学出身ということにも起因しているのか、そのコントは「劇」と呼んでも違和感がない。そのくらい作りこまれているのだ。
相当にしっかりとした台本があり、立ち位置から表情まで、何度も何度も練習をしているのが、二人をみればすぐに分かる。
しかし、あくまでお笑いだ。
だから、全く敷居は高くない。気軽に見て、笑うだけだ。
どこまでも緻密に作りこまれた笑いに興味がある方は、ぜひ見てもらいたい。