子供が小さいので、毎日が育児にうめつくされている。
夫婦協力体制で挑まないと成立しないことが山ほどある。
亭主関白という言葉も最近あまり聞かないが、昔はそのスタイルが結構普通で、その名を借りて育児にまったく参加しない夫も結構いたらしいが、本当に時間的にできないのならともかく、そうでないのなら犯罪スレスレだと言いたい。
さて、知り合いはやはり同じくらいの世代の人が多いので、同じくらいの子供を持つ知り合いも多い。
そういった人たちと話す時、話題の半分以上が育児のことだったりするのに気付いた時、改めて「親」になったんだな、と実感する。
悪くないものだ。
親同士の会話をする中で、苦手なタイプ
しかし、そういった話の中で、若干苦手な人が入り込んでいることがある。
自分よりも少し先(数年といったところ)に親になっている人に見受けられることだが、全員ではない。
それは、自分の育児経験をもって、聞いてもないことをどんどんアドバイスしてくる人だ。
育児経験がある人ならわかると思うが、育児をする親だって、最初は初心者だ。
書籍で勉強したり、人からいろんな話を聞いたりしても、実際の育児となると、勝手が全然違う。
すると、困ることや悩みが山ほどでてくるのだ。
だから、経験した人に、その悩みを聞いてもらい、的確なアドバイスをほしいと思うことは当然ある。
問題なのは、聞いてもいないのにアドバイスしてくるタイプの人。
育児経験は何人(何回)?
冷静に考えると、子供を育てあげたという人の経験なんて、子供の人数分の回数しかない。
つまり、2人の子供がいる人の育児経験は2回だ。
2回の経験で、他人に、まるで一般論の様にアドバイスできることなんてあるのだろうか。
100回経験したのなら、まさしくいろんなタイプを経験したろうから、的確にアドバイスできるだろうが、逆にそれだけの経験がある人がいたとしても(いないだろうが・・)、育児にバリエーションがありすぎて、アドバイスなんてできないのではないだろうか。
育児においては特に経験論者が多い理由
このブログでは、経験論を振りかざす人を徹底的に非難しているが、育児に関しては、それに当てはまる人が、特に多い印象を受ける。
なぜか。
それは、一重に「育児が大変だから」だろう。
日本人は特にだろうが、苦労し努力して成し遂げたことは、誰にとっても正しいと思いたい、という側面がある。
そして、苦労の量や努力量が多ければ多いほど、その正しさもより強くなると感じているひとが多い。
こう考えると、確かに育児は大変だ。
育児にちゃんと携わり、「育児はそんなに大変じゃなかった」といった人は聞いたことがない。
「育児は楽しかった」というのは聞いたことがあるが、「大変」と「楽しい」は同時に起こることが多々あるので、矛盾はない。
どうやら、育児が大変なことだけは事実なようだ。
つまり、子供を持つ親は、皆その大変さを経験してきているのだ。
当たり前だが、その中には、上記のように、自分の育児方法が普遍的に正しいと感じてしまっている人も多いだろう。
しかし、残念ながら、子供は全員違う。
普遍的なアドバイスは、専門家以外には無理だろう。
自分自身がそうならないように、是非気をつけていただきたい。