日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

学校は「私」or「公」?

http://www.nhk.or.jp/gendai/feature/2/

昨日放送されたこの番組、録画していたものを先程見ました。 興味深かったのは教師への暴力。

生徒から教師への暴力が今問題になっているというのは、恥ずかしながらなんとなくしか知りませんでした。 番組で紹介された事例やグラフをみて驚くばかりです。

学校、特に小中高校って何かと問題多いですよね。 同じ教育機関でも、塾や大学に比べて小中校はとにかく問題が多い。 この違いはやはり、義務教育であることと、クラスがあることでしょう。

それに加え注目したいのは、「学校は閉鎖空間」という無意識です。

体罰やその逆(つまり生徒から教師への暴力)は、れっきとした犯罪です。 いじめも長時間労働も犯罪です。 犯罪があったら警察を呼ぶし、予防のためには監視カメラや警察常駐などの手段を取ります。

しかし、なぜか学校では警察も監視カメラもタブー視されます。 なぜでしょうか。

それは、学校は閉鎖空間だという認識になっているからだと思います。 ここでいう閉鎖空間というのは、プライベート(私)といったニュアンスですね。

プライベートといってもいろんな形態がありますが、例えば家族内はプライベートです。 家庭内に警察を常駐させるのはありえない話ですよね。 また、家庭内に第三者が監視可能な監視カメラを設置することには相当の抵抗があるでしょう。

一方、公の場ではどうですか? 1人の警察官もいない町や、監視カメラが一台もない町ってあると思いますか?まずないでしょう。 そしてそれは世間からも認められている、というよりむしろないと困る、と思われているはずです。 ひったくりにあったらみんな警察にいくでしょう?

さて、学校は私と公、どちらでしょうか。 そうです、公です。 だから、なにか犯罪行為があった時に警察を呼んだり、その予防のために監視カメラを置いたりすることは、至って自然なことなんです。

教師に対する生徒からの暴力を隠蔽した経験のある校長先生が匿名で番組に出演されていました。 警察への通報に対する意見を求められて「理解はできるが、それは学校の負けだと思う」と言った主旨のことをおっしゃってました。

この件に関して、学校は一体何と戦って勝ったり負けたりしているのでしょうか。 犯罪行為を隠蔽してまでこだわらないといけない勝ちというのは何なのでしょうか。

この件に限らず、学校は何かと無法地帯化します。 つまり、秩序が成り立ちません。それは学校が閉鎖空間だという無意識に原因があるんだと思います。

「警察に通報されるような事件がある学校なんて・・・」 と思うのではなく、 「犯罪行為があったらちゃんと警察を呼んでくれる学校だ」 というという捉え方を社会がするように変えていかなければならないと思います。