高校は絶対に卒業するべきか? | グローバルエリートの母も見た! | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
こんな記事が先日出ていたので、改めて。
学歴とはそもそも何のためのものだろう。
学歴が高い=収入が高い
これは、統計上は概ね正しいらしい。
年代・出身大学別 平均年収ランキング
しかし、だ。
親は、子供に何を願っているのだろうか。
学歴?
いや、おそらく幸せになってほしくて、
それにはお金が必要、つまり学歴という流れではなかろうか。
(たまに、親のステータスのために、レベルの高い大学に行かせたがる親もいると聞くが、こういう人は相手にしません、論外)
ここで、この統計を見てみよう
これによると、日本の自殺者率は、世界12位。
決して低くない順位だ。
自殺の理由はいろいろとあると思うが、おおまかに言うと「不幸」だからであろう。
もっと直接的にこちらの統計。
日本は、幸福度で43位。ちなみに、10位までのうち、8カ国がヨーロッパだ。
次にこの統計。
世界の名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳
これによると、日本のGDPは世界3位。
少し前までは2位。
経済大国”日本”という言葉は、今使うと「どこが??」と言われそうだが、といっても統計上はやはり経済大国。
さて、これらの統計をざっくりと整理すると、、
・世界で3番目にお金をもっている国の人々が、世界で12番目に自殺率が高い
・世界で3番目にお金をもっている国の人々が、幸福度では世界43番目でしかない
ということになる。
結局、収入を安定させたいために学歴を望んだところで、それが幸せに直結するとは限らないのではなかろうか。
もちろん、お金があることは、幸せの一部を担ってくれる。人によってはそのほとんどを担ってくれるかもしれない。
逆に、お金がないことが不幸につながることもある。経済が安定しない国は、治安が悪いことも多いだろう(正しい統計は見つけられませんでしたが、概ねそう思ってもよいのではないだろうか)。
しかし、幸せはお金だけでは得られない。
そもそも、何に幸せを感じるかは、人によって違う。
自分の場合は、ギターを弾き、ピアノを弾き、ライブに出演し、人のライブを見に行き、という時間が一番幸せだ。
当然これにもお金がかかる。
しかし、最低限あれば構わない。
逆に、より忙しく働き、それらをする時間まで、お金を稼ぐという名目のもと奪われていくとしたら、収入が増えても、幸せには感じないだろう。
親や大人、つまり上の世代は、お金の重要性をよく知っている。
少なくとも、まだお金を稼いだことのない未成年よりは知っている。
だから、お金を稼ぐ、収入を得ることを、まだ手が届くうちに、子供に教育しておきたいのだろう。または、収入安定人生(のはず)のレールに乗せ、経済的な苦労をさせまいとしているのかもしれない。
しかし、それは所詮老婆心だ。
なぜなら、親といえども、何に幸せを感じるかはわからないからだ。
お金を大切さ、経済の重要性は、しっかりと教えてあげれば良い。それは、ある側面からみたら、義務ですらある。
しかし、進路を強制するのが義務であるわけがない。義務であってはいけない。
人生は一人一人のもの。感じる幸せくらい自由に選ばせて上げるべきではなかろうか。