ピエール瀧さんの逮捕が話題になっています。
それに伴い、彼の関わっている作品販売が軒並み自粛されているようです。
いかがなものでしょうか。
時代は違いますが、私が影響を受けたミュージシャンは、ほとんどドラッグ漬けでした。
ジミヘン、レイボーン、クラプトン、ジャコ、マイルス、パーカー、エバンス、、、
キリがありません。
時代が違います。今はもちろんドラッグは許されません。
ただ、ドラッグ漬けだった頃に作り上げた作品は、今もなお輝きを失っていません。
楽曲というのは、楽曲そのものが全てです。
どういう人がどういった経緯で作ったか、なんていうのはほとんどどうでも良い。
だから音楽は素晴らしいのです。
ドラッグをやっていた人が作っても、そうでなくても、素晴らしいものは素晴らしい。
ドラッグに手を出した人が作った作品を排除したら、音楽業界は立ち行かなくなるでしょう。
ドラッグ使用は違法です。
しかし作品は無関係です。
作品は、世に出されたその時から作曲家の手を離れるのです。
書類上の契約は残りますが、作品の本質は世間のものになります。
作品の価値を認めることと、それを作った人を社会的に制圧するのは、筋が通っているようで通っていません。
今回の自粛は、あくまで販売側の判断ですが、とりあえずやめておこう、といったことなかれ主義が見えるような気がします。
音楽自体が被害にあわないようにしたいものです。