日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

MIDIがわからない人に絶対理解させてやる!

DAWソフトを使って曲を作るときに、切っても切り離せないのがMIDI。 そして、アナログの楽器と違ってイマイチ概念が理解できないのもMIDI。 そういう人、多いと思います。

MIDIの説明はありとあらゆるサイトでなされていますが、恐れ多くも私もわかりやすい説明に挑戦してみようと思います。やっぱり周りの人から沢山きかれますからね。

まず、音楽の中での「音」をより分解してみると、

  • 音の高さ
  • 音の長さ
  • 音の大きさ
  • 音色
  • その他いろいろ

とまあ、いろんな要素で音が成り立っています。もちろん、音の高さという概念があまりない打楽器などもあります。まあそれはおいときましょう。

MIDIとは、一言で言えば「信号」です。ではどんな信号かというと、

  • 音の高さ
  • 音の長さ
  • 音の大きさ
  • その他いろいろ

が含まれています。

すぐに気づく人がほとんどだと思いますが、音を分解した要素との違いは「音色」ですね。 音色とは、もっと噛み砕いて言えば、何の楽器か、です。 そうです、MIDIには音色=楽器の信号は含まれていない、ということです。

例として、

  • 音の高さ=ド
  • 音の長さ=2秒くらい
  • 音の大きさ=心地よいくらい
  • その他いろいろ=ビブラートがかかっているような雰囲気

といったMIDIデータがあるとします。繰り返しますが、これらはMIDI信号の範囲内です。 さて、これだけ要素が揃ったところで、音色は、つまり楽器はわからないのです。 これらをピアノでならすのか、ギターでならすのか、ほかの何かの楽器でならすのか、が決まっていないということです。

だから、MIDIデータは、それだけでは音がなりません。当たり前です。楽器がないのに音はなりませんよね。 だから、DAW上でMIDIトラックを作り、そこに何かを入力する(打ち込む、といいます)だけではだめで、そのMIDI信号を何の楽器でならすか、を指定しなくてはいけません。 その指定の仕方はDAWソフトによって違うので、ここでは割愛しますが、昨今ではその楽器すらソフト化された、ソフトシンセというものを使うのが主流です。 つまり、MIDIの出力先にソフトシンセを指定するわけですね。 ソフト化される前は、ハード(機械)のMIDI音源を買ってMIDIケーブルでコンピュータに繋ぎ、MIDIトラックの出力先でそのハードを選んでいました。

余談ですが、だからこそMIDIMIDI音源ではありませんよ)に音が良いも悪いもありません。一般的に言う音の良し悪しは、音色で決まるでしょう。同じ理由で、音の良いMIDIキーボード、なんてものもありません。MIDIキーボードは、MIDIの信号を発信するためだけの機械なので、あれだけでは音がなりません。

また、こういう構造なので、同じMIDIデータをピアノでならしてみたらどうか、オルガンでならしてみたらどうか、バイオリンでならしてみたらどうか、といった試行錯誤がいとも簡単にできるわけです。上で書いた指定を変えるだけですからね。

音色だけでなく、MIDIのデータというのはもとをたどれば数字なので、音の高さも長さも大きさも、簡単に変えることができます。この柔軟性が、MIDIがいまだに使われ続ける理由の一つになっています。

ちなみに、MIDIの要素には、音の高さ、長さ、大きさ以外に「その他いろいろ」をあげていますが、実際にMIDIデータにはたーーーーーくさんのデータがうまっています。 それをここですべて書くと大変ですが、大切なのは、そこには絶対に音色(楽器)が含まれていない、ということです。

ということで、全体を表せば MIDIデータ→MIDI音源(ソフトシンセ)→音がなる! ということになってます。

これでわかってもらえるかなぁ、、、 分からなかったら、コメントでお気軽にご質問どうぞ。