これまで参加した披露宴で、演奏を頼まれなかったのは数回しかありません。
楽器演奏ができるというのは、こういう時にこそ求められるものだし、それはとても嬉しいことです。
一方、披露宴会場はライブハウスではありません。音響スタッフをはじめ、ライブ慣れしているとは言い難い体制であることも珍しくなく、もちろんそれは会場側には責任ありません。
こういうときは、お互いの接し方がとても重要です。 演奏者側は、いつも演奏しているということを武器に上から目線でものを言わないこと。 会場側も、あくまで演奏してもらっているという姿勢を取ること。 この歩み寄り、譲り合いがうまくいけば問題ありません。
残念ながら、会場側からの上から目線(つまり「うちではこうやっています!」的な態度)でとても不快な思いをしたことも結構あります。 披露宴はなんといっても、新郎新婦やその関係者のためにあるものなので、別のところでのトラブルはたとえあったとしても、食い止めなければなりません。
私が演奏者側として気をつけているのは、入念な下調べと、専門用語を使わないようにすることです。 「アコギはラインで、DIはアクティブを持参するので、ファンタム電源お願いします」 みたいなことを言うと、だいたい面倒なことになります。 しかし、伝えなければいけないことは伝えるべきです。
また、司会の方との連携も重要です。 司会の方は、その場をスムーズに流すことを常に考えています。 そして、一瞬の「間(ま)」が場の空気を気まずくさせることは多々あります。 そういったトラブルを回避するためには、演奏者と司会者の連携が必須です。
ということで、今日は披露宴での演奏でした。 今日の会場は、いろんな意味でパーフェクトでした。会場スタッフの方々も親切だし、笑顔が素敵で、とてもやりやすかったですね。
ちなみに、、、
ライブハウスのスタッフにもたまに、なんでそんなに無愛想なの?と言いたくなる人がいます。 ライブハウスは、ライブハウスと演奏者で、お客さんをいかに楽しませるか、です。つまりライブハウスと演奏者は連携すべきポジションであって、どちらが偉いとか上とかはありません。 なのに、とても偉そうなスタッフや無愛想なスタッフがいるところも珍しくありません。
誰がなんのために音楽をやっているのか、その場があるのか。 改めて考えなくてはいけませんね。