最近は、完全ワイヤレスヘッドホンが流行っていますね。 火を付けたのはAppleですが、他社もより安価な製品、高音質を謳った製品を次々と投入しています。
で、こういうときに決まって話題にあがるのが、音質はどうなのか、という話です。 有線と比較して音質が落ちやしないか、と心配する人が少なからずいるわけです。
しかし、私は正直あんまり気になりません。 そういうタイプなんです。
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音楽が好きな人って山ほどいますが、好きの内容は結構人によって違います。 私は生のライブが最も好きですが、音源で聞くときの音質はあんまりこだわりません。 聞くジャンルはいろいろですが、めちゃめちゃ詳しいというわけではありません。
自分の趣向を書いただけでも
- ライブor音源
- 音質
- 聞く音楽
という要素が含まれています。
好きが講じてそれを職業にしてしまった自分ですが、そんな自分でも、その辺にいる音楽にめっちゃ詳しい人より知っている曲数は少ない。 家で聞く音響装置は5000円くらいのBluetoothスピーカーです。
この業界で、私が特別かと言えばそんなこともありません。 私の周りには私よりももっとこだわらない音楽業界人がいっぱいいます。
じゃあ何にこだわりがあるのか、といえば、楽曲そのものの質が1番、それから2番めは演奏技術です。 音質の優先度は結構後ろの方です。
それは楽曲そのものの質が重要だと思っていることのカウンターで、ざっくり言えば、良い曲は音質関係なく感動できる、と思っているのです。 もちろん音質だって良いに越したことはありません。 しかし、音質が良くなっても、曲が良くなることは絶対にありません。
良い音質で聞いたら、その曲が好きになった、という人もいますが、その曲は中の中だと思います。 ノイズだらけでメロディーや歌詞が聞き取れないほど質の悪い音はだめですが、ちゃんと聞こえれば、良い曲はちゃんと良い曲として聞けるはずです。 その曲をより良く聞くために音質という要素があるのであって、繰り返しますが、音質がいくら上がっても曲の良さが上がるわけではありません。 そして、私は曲の良さを最優先に聞いているのです。
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とはいえ、音楽の捉え方は人それぞれです。 音質が最高級だったら、童謡に涙する人もいるのかもしれませんね。 もちろん童謡は素晴らしいんですけど。