https://wired.jp/2018/11/10/winny-isamu-kaneko-1/?sfns=mo%23galleryimage_415744-2743_1
技術はいつの世も、悪用されることが常でした。 その最も顕著な例はダイナマイトでしょう。
ノーベルはダイナマイトを作るとき、悪用を想定していたそうですね。 しかし、悪用目的で作ったわけではありません。
悪用されることを恐れて発明を躊躇すると、多くの発明がNGになります。 一切悪用されない発明なんてありませんからね。
発明や発明者自身に(故意でなければ)罪はないはずです。 記事中にも出てきますが、違法アップロードが絶えないYoutubeにおいて、Youtubeの責任者が処罰されることは無いでしょう。 もっと言えば、昨今の犯罪では携帯電話やスマホを使うのは当たり前でしょうが、それで携帯キャリアやスマホメーカーが罪に問われることもありません。
金子勇さんは、高い技術と知識を携えていたことは間違いありません。 日本のような資源に乏しい国では、技術力が国を支えていかざるを得ません。 その技術者を潰すというのは、どういった目的なのでしょうか。
犯罪が起こったときに、罪に問われるのは直接手を下した人とその幇助をした人のみです。 発明者やその技術ではなく、それを使う社会の方に罪があるのです。 バカとハサミは使いよう、という言葉がありますが、バカとはさみだけでなく、すべてのものは「使いよう」です。
こういう天才を国が罰することは明らかに国益に反します。
記事中にも触れていますが、金子さんは出る杭と言われるくらい能力が秀でていました。 出る杭が打たれる空気は、空気を読みすぎる、右にならえ精神の日本ではいまだ根強く残っています。
この空気だけは変えていく必要があります。 教育でみんな一緒に、ということと同時に、みんな違ってよいのだということも教えないと、何かに秀でた人間も萎縮します。
同じことを繰り返さないように。 みんな自分の能力を萎縮せずに伸ばせる国になることを願っています。