https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180127-00000007-it_nlab-sci
流行り物が好きな親子
私は新しいものが好きです。それは親譲りなところもあって、父親はなにかと新しいものを買ってきは、まるで子供のようにはしゃいでいました。 私が小学2年生だったころに、周りではあまり持っている人がいなかったヘッドホンステレオ、通称ウォークマンを父親が買ってきました。 当時まだ電車にもバスにも乗る機会が少なかった私は、こんな小さな再生装置、何で必要なんだろう、と不思議に思った記憶があります。
そんな少年期の私にとって刺激的だったのが、ワープロです。 これも親父が買ってきたのですが、ヘッドホンステレオと違い用途はわかりやすい。要するにきれいな(手書きでない)文書を作るためのものです。 記憶を辿ると、パナソニック、富士通、シャープ、東芝あたりが有名でした。 そして、各社ワープロにシリーズ名がついていて、上記記事にあるようにシャープが書院、パナソニックがスララ、富士通がオアシス、東芝がルポでしたね。 最初にパナソニックを書いたのは、私のうちにあったのがスララだったからです。
ワープロの画面の大きさ
ワープロの画面の大きさは、パソコンとそんなに変わらないくらいありましたが、最初販売され始めのときはずっとずっと小さかったのです。 どのくらい小さかったのかというと、2行くらいしか表示できないほどです。 [caption id="attachment_1267" align="alignnone" width="300"] DSC00215[/caption] なので、いかに多くの文字数を一度に表示できるか、というのが当時のワープロの重要なスペックでした。
私のうちにあったのは、流行り物にそれなりにお金をかけていたのか、今のパソコンとほとんど変わらないくらいの大きさがある画面でした。 もちろん、薄型の液晶ではないので、本体自体がバカデカかったですね。
パソコンが普及しはじめて、あっという間にワープロは世の中から消えていきました。 ワープロはそれなりに高く、もう少し出せばパソコンを買えるくらいだったので、それならばパソコンで、という人が大勢いたわけですね。
ワープロ時代にスタンダードだった文書作成ソフトが一太郎、表計算ソフトがロータス123でしたが、それぞれWordとExcelに駆逐されました。 何でもできるパソコンに比べて、文書や書類を作るのが専門のワープロだから、その分野だけに限ればワープロのほうが上なんじゃないか、と言われた時代もありますが、実際触るとそこには圧倒的な差がありましたね。
ワープロがパソコンに勝っている点
唯一、パソコンよりもワープロのほうが勝っていると言われたのが、プリンタ内蔵ということです。 今でもプリンタがコンピュータに内蔵されているのは見たことがありませんが、ワープロはそれが当たり前でした。 当時はあれが便利だった、、、、というより、別にプリンタを用意しなくてはいけないパソコンは、面倒だな、と感じた記憶があります。
それも今となっては昔の話ですね。今はプリントアウトする機会すら激減しました。
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パソコンが出てくるまで、ワープロを使っていて不便だと思ったことはありませんでした。 そんなワープロでも、あっという間にパソコンにその座を奪われてしまいました。
今不便だと思われているものに至っては、近い将来別の新しい何かが普及したら、もっと速いスピードでその座を奪われてしまうのかもしれませんね。 その変化は、流行りモノ好きの私にとってとても面白い社会現象です。