怖いものはたくさんある。
理屈上理解できない怖さは仕方がない。
幽霊なんか信じていなくても、草木も眠る丑三つ時に、墓地を1人で徘徊するのは気味が悪いものだ。
(決して、これが幽霊の存在を信じていることになる、なんてことはない)
ゴキブリが怖い(特に女性に多いようだ)というのも、理屈で怖がっているのではないはずだ。
なぜなら、犬は噛んで痛い思いをする可能性があるのに、ゴキブリは怖い、ということが矛盾しているから。
(どんなに温厚な犬でも、噛み付く可能性はある。その可能性は、ゴキブリに実質的な痛みを加えられる可能性より大きいはずだ)
しかし、理屈上で怖いと言っているにも関わらず、それが理屈にあっていないことがある。
飛行機が怖いという人だ。
(高所恐怖症を除く。高所恐怖症は前記にカテゴライズされる)
飛行機が怖いという人の理由は、落ちたらほぼ全員死ぬから、というものが多い。
これは間違っていない。
しかし、よく考えてみよう。
普段クルマやタクシーにのることは無いだろうか?
一年間の交通事故死者数は4000人を超える。
平成26年中の交通事故死者数 - 一般財団法人 全日本交通安全協会
なんと、一日10人以上のペースだ。
それと比較して、飛行機事故死者数はどうだろうか?
少し古いが、2013年の飛行機事故死者数は、世界で526人だ。
日本国内だけで年間4000人の死者がでる車。
世界で年間526人の死者がでる飛行機。
どちらが危険であろうか?
これを読んだ方は、
「なるほど、飛行機は比較的安全なんだ」
と思うのと同時に、
「車は、飛行機の何倍も何倍も危ないんだ」
と思ってほしい。
その車に飲酒してのるなど、飲酒してるパイロットが運転している飛行機にのるよりも遥かに危険で怖いということを再認識すべきではなかろうか。