日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

野良犬(猫)に眉毛を書く行為の考察

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現在はペットを買っていないが、犬、猫、その他動物は大好きだ。

動物園や水族館に行くと、心のなかでは、おそらく子供よりもはしゃいでいると思う。

 

さて、今回の投稿は、実は昔から考えてあったのだが、批判も多くきそうで物議を醸しそうなので控えていた。

この度、ようやく投稿する気になった。

(なぜその気になったのかはわからない)

 

子供は残酷だ。

小学生の頃、友達がカエルの口に爆竹を入れて爆発させたりして笑っていたのを覚えている。

自分は気持ち悪かったし、第一可哀想だったのでそういったことはしていない。

しかし、積極的に咎めることもなかった。

 

そういった動物に対するいたずらの中に、「野良犬に眉毛を書く」といったものがあった。サインペンを使っていたと思う。

眉毛を書かれた犬は、みんなに笑われていた。

(ちなみに、そのあと暴行やいたずらは一切なかった)

 

大人になって、「やはり子供は残酷だな」と思い返している時に考えたことがある。

それは、野良犬に眉毛を書く行為は、なぜだめなのか、ということだ。

 

ダメに決まっている、と言いたいところだが、そもそも論で考えてみる。

いたずらがなぜいけないかというと、対象が嫌がるからであろう。

爆竹を入れられたカエルは、痛みを味わった上死ぬ。

これはカエルだって嫌に決まっている。

痛さや死ぬのが嫌なのは、全ての動物で共通しているはずだ。

 

では、眉毛の落書きはどうだろうか。

まず、無理矢理でない限り痛みは伴わない。

そして、その行為が嫌かどうかだが、決して嫌ではないのではないだろうか。

人間が同じことをされると、当然不快になる。

しかしそれは、人間に「恥ずかしい」という高次な感情があるからであって、犬にそれがあるとは考え難い。

そんな感情があるなら、街中で堂々と用を足したりしないだろう。

つまり、痛くもないし、恥ずかしくもない。

 

もちろん、飼主がいたら、話は別だ。

その飼主が嫌がるだろうから、そういったことはすべきではないが、今回の場合は「野良」だ。

 

サインペンは自然界にないから、野良犬や野良猫にそういったものは付着させるべきでない、といったことをいう人もいるが、ペットを家で買うという行為自体がまったくもって自然ではないし、ペットに服を着せる行為が非難されているのは、ほとんど聞いたことがない。

 

動物の立場にたって物事を考えるというのは、現代ですら相当に難しいと思う。

動物園の檻に入れられた動物が可哀想ということをいう人もいるが、それは人間が檻にいれられたら可哀想という感情を動物にあてはめているだけではないだろうか。

かといって、檻に入れられても平気とも断定できない。

わからないのである。

ただ、特に痛みによるしつけなどをしているわけでもないのに、檻の入り口を開けても、一目散に逃げ出そうとしない、ということがほとんどらしいので、そんなに嫌ではないのではない、と自分は推測している。

 

つまり、野良犬に眉毛の落書きをする行為は、理屈で言うとそんなに悪い行為ではないと思う。

 

しかし、では自分の子供がそれをするのを黙ってみるかというと、それは止めると思う。

世の中の物事が、理屈だけでは片付けられないのは、こういった時にわかる。

子供は

「なぜダメなの?」

と質問するかもしれない。

その答えは自分にもわからないので、もしそうなったら、子供と一緒に考えてみようと思う。

決して

「犬さんも嫌がっているから」

といった(おそらく)嘘で説得はしたくないものだ。