仕事術や自己啓発本がいまだよく売れるのは、自己向上心が高い人がたくさんいて、かつそれがうまくいかない人が多いからであろう。
自分で言うのも憚られるが、自分は結構習慣化は得意な方だ。
そんな自分の習慣化の方法を紹介する。
習慣化に失敗する理由は、ほとんどの場合、、、
習慣化が失敗する理由をきちんと分析しないことには、その傾向と対策のたてようもない。
そして、自分の周りで習慣化に失敗する人はここが大抵抜けている。
さらに、失敗の理由も実は結構共通している。
習慣化はそもそも何のためにするか。
それは上述したように、自己向上のためだろう。
とういことは、習慣化しよう試みているとき、つまりそれを始めようとしているときは、そのモチベーションがかなり高い時、いうなれば「やる気スイッチ」がはいっている状態だ。
やる気スイッチが入っているときは、自己催眠にかかっているようなもので、何でもできてしまう気がする。
実際に、様々なことが出来てしまったりする。
しかし、やる気スイッチがずっと入っている状態のはずがない。
(もしそうならば、習慣化に苦労なんてしない)
つまり、やる気スイッチが切れている時があるのだ。
習慣化しようとしていて、日々継続中に断念してしまうのは、ほとんどの場合この時だ。
要するに、やる気スイッチが入っている時に設定した習慣化のハードルを、やる気スイッチが入っていない時に超えられない。
とにかくハードルをうんとさげる
では、これを踏まえるとどんな方法が考えられるか。
そもそもやる気スイッチがはいっていない時というのは、習慣化項目を考えようともしないだろう。
だとすれば、想像力を働かせるしかない。
想像力と書くと難しく聞こえるが、つまり、思いっきりハードルを下げるのだ。
どのくらい下げるか。
それは、自分が相当に疲れていて、眠たくて、ストレスもたまっていて、といったマイナス要素たっぷりの時でも、このくらいだったらできる、というハードルに設定する。
分からなかったら、思いっきり20%くらいにしてしまうことをおすすめする。
例えば、毎日ジョギングをすると決めたとする。
その距離を理想的に「毎日5キロ」と設定したら、ほぼ失敗する。
5キロの20%なら1キロ、これで2週間続ける。
「1キロくらい余裕だ!」と最初は誰もが思う。
しかし、その考えはやる気スイッチが入った状態での考えにすぎない。
実際にやってみれば、毎日必ず1キロというのは意外に難しい。
ここで、もし1キロでも断念したらどうするか。
簡単だ。500mにすればよい。
要するに、2週間続けることを固定化し、それができるハードルに設定するということだ。
継続達成後に、ハードルをほんの少しだけ上げる
見事2週間継続できたら、ほんの少しだけハードルを上げる。
この時、それまでの倍なんかにするのは愚の骨頂だ。
1キロで成功したら、1.5キロくらい。
これでまた2週間。
そうやってハードルを徐々にあげていき、これ以上ハードルをあげたら習慣化しない、というところまできたそのハードルが、その人の限界値。
一生続ければ、ハードルの低さは問題ない
習慣化の目的は、その名の通り「習慣」にすること。
ハードルはどれだけ低くても、続けることが何にもまして重要だ。
毎日1キロでも、1年で360キロ走ったことになる。そのあとさらにその距離は伸び続ける。
毎日5キロでも、1ヶ月しか続かなかったら、150キロ走って、終了となる。
その差は歴然だ。
是非お試しいただきたい。