数日前の記事。
非常に重要なことだと思うので、投稿しておく。
まず、今の日本の農業従事者を見て率直に思うことは、時代の進化についていっていない、ということだ。
コンピュータやITの普及により、ほぼすべての分野の仕事がハイテク化した事に対し、農業分野では明らかにそれが遅い。
最近こういったことが記事にあがることになってきたのは、やはりTPPの問題が絡んでいるのだろう。
TPP反対の人の理由がハイテク化が進まないことを示唆している
基本的には、農業従事者はTPPには反対の人が多い。
それは、関税をなくして海外から安い農産物が輸入されてきたら、太刀打ちできない、という理由だ。
こういった消極的な意見を言うこと自体が、なるほどコンピュータやITも取り入れないわけだ、と思う要因になっている。
食に携わっている人は、工業製品など、ほかのものと食を同じに考えてもらっては困る、という。
たしかに、食は日本という国にとっても最重要であることは認める。
だからといって、というかだからこそ、農業自体を発展させる必要があるはずなのに、ハイテク化はあまり進めてこなかった。
なぜか。それはすすめなくても良かったからだろう。
人はそんなに強くない。競争相手がいないのに、少しでも良くしようとなんて思い続けることは困難だ。
その結果が今であり、そんな状況をみて若い人は憧れない。後継者にこまる、という流れだ。
農業がより進化して、コンピュータやITを使うハイテクなものになっていけば、そういったことが得意な若者も必ず興味を持ちはじめる。
日本の食、という責任重大なことに、自分のスキルを活かしたい、と思う若者は、農業従事者が予想しているより多いだろう。
日本の食は、世界に堂々と誇るべき
今までの日本の農業を全否定しているわけではない。
安全面を含めたクオリティーを考えると、本当に海外から輸入した農産物に全敗するのか、と思う。
むしろ、比較されたら、まちがいなく価格以上の価値をわかってもらえる、くらいの自信をもってほしい。
それに、日本国内での売上はもしかして少しくらい落ちるかもしれないが、逆に海外に輸出する方では有利になる。
ジャパンメイドの素晴らしさを世界にアピールする絶好の機会だ。
食が大切なのは、日本に限らない。
ということは、食の信頼を世界に示すことができれば、その影響は非常に大きいものになる。
農業という非常に重要な分野だからこそ、変化を恐れず進化を。
経験に依存するのではなく、それを糧にし、これからを担っていく若い人たちも取り込んでいってほしい。