今日のニュースから。
コンビニの進化はすざましい
しかし、コンビニの企業努力には、本当にアタマが下がる。
昔は、コンビニエンスというくらいだから、便利というところばかりが売りで、食品の味も特に良くなく、大型スーパーや飲食店が開いていない時に利用する臨時の店、といったスタンスだった。
それがいまや、流行の発信をも担う。
コンビニの独自ブランドができ、そのブランド名を冠した食品のクオリティーは、スーパーに大量においてあるものと比較しても引けをとらない。
値段も、独自ブランドの強みを活かして、コストカットに成功しているようで、割高感あまりない商品も多くなってきた。
食品だけでなく、サービスもだ。
24時間使えるATM、宅配物の取り扱い、各所料金の支払い、コピー・FAX、写真や書類のプリント、コーヒー・ドーナツの販売、Wi-Fi、店によっては、電気自動車の充電設備もある。
そんなコンビニは、とどまることをしらない。
このニュースをみて、さらにそれを実感した。
コンビニの存在に関しては、賛否両論あるだろうが、これだけの店舗数があり、ほとんどの人がそれを使っているということを考えると、需要は間違いなくあるというなによりの証明だろう。
コンビニだけでなく、なかなか技術革新がすすまない、農業の世界も、ついにテクノロジーの利活用がすすみそうだ。
農業の活性化に(も)不可欠なもの、テクノロジー
TPPの問題で危機感を拭えない農畜産業界だろうが、時代の流れには逆らえない。
情報がネットの普及で「距離」を失くしたあとには、ヒト・モノが移動する距離も、今までより実質的に短くなることは、予想に難くない。
だとすれば、反対の方は反対しつつも、TPPが始まったときの事は考えておかなければならないだろう。
農畜産業界にとってのコンティンジェンシープランだ。
そもそも、なぜこれほどまでに農畜産業は落ち込んでいるのか。
その理由の一つは、良い人材の流入がないからだろう。
良い人材の流入がないのは、その業界に今の若者は魅力を感じないからだ。
それに魅力を感じない若者を批判しても、何一つ解決にはならない。
だとすれば、魅力的にするためにはどうすればよいかを考える方が、生産的だ。
現在のパソコンやスマホ・タブレット、そしてインターネットの普及を考えてみても、これを利用していない業界、というだけで、若者にとっては「古臭さ」を感じるのではないだろうか。
逆に言えば、「新しい何か」を切り拓く楽しみを見出すことができない業界になってしまっていると感じる。
自動運転だって、ドローンだって、もちろん問題は山積みだ。
しかし、これらの技術を、問題点をあら捜しして潰すのは、時代に逆行しているとしか思えない。
この時代に生まれたのならば、テクノロジーの好き嫌いはさておき、それについていかなければ、取り残されるだけだ。