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今日はやはりこれだろう。
現在のところ、高齢者の7人に1人が認知症で、おそらくその割合は、今後ますます増えていくだろう。
このニュースでも言っている通り、この判決によって解決したこともあるが、残された課題は山積みだ。
判決はさておき、悪者はいない
今回の判決ということに絞れば、遺族にとっては本当によかっただろう。
大切な家族を失った悲しみと、損害賠償を請求されたこと、訴えられたことなどを考えると、想像を絶するほど大変な日々だったに違いない。
しかし、鉄道会社の方にも言い分はもちろんある。
誤差1分以内という驚異的な正確さで運行している日本の鉄道は、それを維持するためにさまざまな努力が払われており、そこには莫大なお金もかかっている。
だとすれば、それが外的要因でずれてしまった場合に損害賠償を請求するのは至極当然だ。
そもそも、乗客には迷惑がかかっている。
つまり、判決はさておき、どちらも「悪く」はないのだ。
だとすれば、こういったことを未然に防ぐことがまずやらなくてはいけないことだろう。
どんな解決方法があるか
医学の方面からは、認知症をいかになくせるかという研究はすでにすすめられているだろうが、なにしろ脳医学の分野で、数年以内に全てが解決というわけにもいくまい。
高齢者用の施設利用費を下げて、施設利用を促すというのも一つの方法だ。
しかし、先日起きた老人ホーム転落死事件の原因の一つである、従事者の冷遇を改善しないと、解決は程遠い。
冷遇を解決するには、国家がそこに予算をつけないといけないだろうが、日本の財政は逼迫しているので、こちらで解決するのもまだまだ時間がかかりそうだ。
自分としては、なぜもっとテクノロジーを使わないのか、と思ってしまう。
ニュースの中に、センサーをつけていて、その一つがオフになっていた、といった内容があるが、結局こういった事故を防ぐことには役に立ってなかったのだろう。
第一、この時代にセンサーという原始的なセキュリティー対策もいかがなものか。
患者にGPS・ネットに繋がるデバイスを持たせ(場合によっては埋め込みでも良い)、介護者(今回の場合は家族)が常にその場所をスマホで把握できるようにすることなんて、いとも簡単にできる。
自分から半径◯メートル以上離れたらアラームを鳴らす、という設定だって、現在のテクノロジーからすると、朝飯前だ。
こういった事件は、すぐには解決しない。
だから、できることからコツコツとやっていくしかない。