今週のお題「卒業」
卒業式にはいろんな思い出がある。
一番思い出深いのは、小学生の頃の卒業式。
ここでは卒業式のことを書かなかったが、実は卒業式で、その子に謝ろうと思っていた。
ところが、自分の母校の小学校は今考えたら変わっていて、体育館で式が終わると、そのまま解散なのだ(普通はそれから一旦教室に戻る、らしい)。
しかも、自分は男でピアノが弾けた、ということもあり、卒業式のピアノ演奏を担当しており、体育館から退場するのが、卒業生の中で最後だったのだ。
その子のクラスは1組で、最初に退場。
自分が体育館の外に出た時には、既にその子の姿は見当たらず、あえずじまいになった。
ならばと、中学校に入学したら謝ろうと思っていた。
通常ならば、小学校も中学校も住んでいる場所で決まるので、もちろん同じ中学校になるはずだ。
自分もそう思っていたのだが、その前に実は中学受験というものを自分は受けていて、2次試験のくじ引き(そう、この中学校の選抜2次試験はなんとくじ引きだったのだ、最下部リンク参照)で落選していた。
だから、結果的には同じ地元の中学に入学するだろう、と思っていた。
すると、なんと入学式の2日前に補欠が回ってきたのだ。
せっかく受験をして、その入学権利が目の前にぶら下がっているのに、それを親が断る
はずもなく、その中学に入学。
その子と次に再会出来たのは高校の頃だ。
その辺は、上に貼った投稿に書いたので割愛。
「式」の意味
この思い出とはあまり関係ないが、卒業式に限らず、「式」と名のつくものは他にもたくさんある。
入学式、成人式、結婚式、入社式、退社式、葬式・・
それらのほとんどは、ある節目に行われるようだ。
そして、これらの式ではしきたりやマナーが重要視されることが多い。
服装や、式の日の選び方、禁句もある。
しかし、これらは本来の式の重要度でいけば、2番手以降だと思う。
では何だろう。
それは、それをきっかけに気持ちを整えたり、考えたりすることだ。
入学式や入社式ならば、これからの学校生活や勤務生活のことを考えること。
卒業式なら、それまでのことを思い出し、明日からの糧にすること。
また、あとからその式を振り返った時に、思い出の「軸」になれるのもよいことなのかもしれない。
実際に自分も卒業式は、他の日よりもよく覚えている。
こういったこともないのに、しきたりやマナーだけを守っている式も多く、正直げんなりとしてしまう。
節目もないのに、抱負を考えたり、思い出を明日の糧にしたりするのは難しいだろう。
だから、式を行いそのきっかけを作るのだと思う。
しきたりやマナーはさておき、式もそうやってみなすことによって、より実り多いものになればな、と思う。