日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

どのくらい危険ですか?

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コンピュータの急速な普及により、ネットリテラシーの必要性も高まってきた。
自分はどちらかというと、ソフト面もハード面もコンピュータには強い方なので、そういったことがあまり得意でない人によくサポートを頼まれる。
こういった作業は好きだし、様々なコンピュータを扱う中で自分の知識も増えるので、率先してサポートをする。
 
そんな中で、よくあることが、セキュリティーを気にしすぎている人がいる、ということだ。
全体的な印象では、高齢になればなるほど多い。
 

ウィルスが入ってくる?いやそんなに簡単には入ってきません

 
コンピュータ・ウィルスという言葉は、すでに充分な認知度を獲得しているが、ネットリテラシーがあまりない人は、この言葉は知っていても具体的に何かは知らない。
その結果何が起こるかというと、コンピュータをネットに繋いだ瞬間にウィルスが入ってくる、という思い込みが発生するのだ。
これに拍車をかけるのが、マスコミ。
ネットで被害にあった事件を、これでもかというくらい「危険」といって、恐怖を煽る。
 
コンピュータはネットに繋いでこそ、その本領を発揮する。
使い方にもよるが、ネットに繋いでいないコンピュータは、飾っているだけで弾かれることのないギターと同じくらいもったいない。
(ギターは姿が結構人気あるので、その理由でギターを購入し、部屋に飾っているだけ、という人を結構知っている)
 
確かに、ネット以外の犯罪は減少傾向にあることに対し、ネット上の犯罪は増えている。
しかし、ネット上の犯罪はテクノロジーと密接な関係があり、そのテクノロジーが爆発的に進化中なので、犯罪もそれに比例して増えるのは、必然といえば必然なのだ。
 
ネットが危険だと言ってコンピュータをネットに繋がないのは、日本からアメリカまで行くのに飛行機で行きたいが、飛行機は事故の可能性があるので、お金と時間が莫大にかかる船を選択することに似ている。
 
船も事故がある、という反論を受けそうだが、その通りで、ネットに繋いでいないコンピュータにだって、別経路でウィルスが入り込むことはある。
 
サポートをしていて残念なのは、あまりにも怖がりすぎてコンピュータをネットに繋がないことにより、その利便性が減ってしまい、結果コンピュータ嫌いになってしまうことだ。
せっかくコンピュータ嫌いの人が一念発起してコンピュータを買ったのに、この時点で出鼻をくじかれて、結局ただの置物と化しているコンピュータも少なくない。
 

インターネットの存在価値の根本は「便利」

 
ネットは様々な使い方ができるが、兎にも角にも「便利」なものだ。
その便利さは、使ってみないと絶対にわからない。
セキュリティーの知識をしっかり持ち、そのうえで是非インターネットをふんだんに利用してもらいたい、とサポートの度に思ってしまう。
 
余談だが、説明書を端から端まで読まないと使いたくない、というタイプの人も結構いる。
かくいう自分も昔はそうだったし、今でもモノによってはそうだが、ことコンピュータとなると、これは使ってみればわかるが、説明書がかけるレベルの量ではない。
 
少し前までは、それに抗って分厚い説明書を5冊くらい同梱していたが、その説明書も、操作に関してのクレームが来た時の免罪符としての役割でしかなかったので、今は同梱すらされていないものも多い。
 
とにかく使ってみる、同時にセキュリティーの知識もしっかり身に付ける、これらを同時並行的に行うのが、コンピュータに慣れる為の肝だ。