自分は、タバコを吸わない。
今だけでなく、これまで吸ったことがない。
口につけたことすら一度もない。
その理由は、健康を気遣っているわけでも、タバコが嫌いだからでも、お金が勿体無いからでもない 。
ただ単に、吸い始めるきっかけが無かったからだ。
そして、吸ってみたいなと思った時期には、これまた偶然人生で一番貧乏だったので、やはり吸えなくて、経済的に余裕が出てきたかな、と思う頃には、世の中が禁煙ブームだったのだ。
禁煙ブームを感じる風景
自分は学生の頃から音楽をやっていて今に至る。
学生当時の、ロック・ポップスといったいわゆるポピュラーミュージックとタバコというのは、セットのようなもので、かなりの確率でミュージシャンはタバコを吸っていたと思う。
楽屋はタバコの煙で視界が悪かったし、そこにあるほとんどのものが、ヤニで黄色に変色していた。
その時代からすると、今は本当に雰囲気が変わったなと思う。
客席だけでなく、楽屋までも禁煙というのも結構当たり前だ。
音楽にかぎらず、公共交通機関内もいまやほとんど禁煙だ。
その当時から使われているバスや電車に灰皿跡があるのを見ると、懐かしさを感じるが、逆に昔は本当にここでタバコを吸えていたんだな、と不思議に思うことがあるほどだ。
タバコによる人の分類
タバコを軸に人を分類すると、タバコを吸う人と吸わない人に分けられるが、さらに細かく分けると以下のようになる。
- タバコを吸っていて、やめるつもりもない愛煙家
- タバコを吸っていて、諸々の理由(健康、家族の反対、経済的なものなど)でやめたいのだがやめられない
- タバコを吸っていないが、自分以外の人が吸うのはなんとも思わない
- タバコを吸っておらず、タバコを吸う人や煙を嫌う嫌煙家
一つ一つ見ていこう。
1の人は、分かり易い。そして、4の人と敵対関係にある。
2の人は、禁煙のための様々な努力をしているだろう。数年前に流行った禁煙セラピーやiQOSも、この人達のためにあるものだ。
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3は個人主義的な考えが強く、最低限のマナーを守れば、人それぞれだろう、ということで、自分はここになる。
4は1でも書いたが、愛煙家との相性が非常に悪い。
タバコを吸う権利は認められている
さて、自分として一番非難したいのは4の人達だ。
ご存知、タバコは合法だ。健康への影響は確かにあるが、健康に悪影響のあるものはタバコだけではない。
それに、健康に対してどのくらい過敏になるかも人の自由だ。
また、4の人の意見に、人への迷惑を掲げる人が結構いるが、そういう人に限って、酒に酔っ払って人の世話になっているのをみかけるが、気のせいだろうか。
タバコを吸っている人と泥酔状態の人、その場でどちらのほうが迷惑だろうか。
100%迷惑をかけないことは不可能かもしれないが(タバコに限らず、全く人に迷惑をかけずに生きていくことはムリだろう)、しっかりマナーを守ってタバコを吸ってさえくれれば、タバコを吸う行為くらい認めてあげてもよいのではないだろうか。
タバコ税という形で納税もしてくれているから、実は日本のためにもなっている。
逆を言えば、1の人がマナーを守るのは、愛煙家が暮らしやすい社会形成の為に不可欠だと思う。
一人のマナー違反によって、マナーを守っている愛煙家も過ごしにくい世の中になると、社会としては若干「ギスギス」なものになるのではないだろうか。
社会は、少しくらい「アソビ」がある方が良いと思う。