日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

現行選挙に物申す

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民主主義の日本にとって、とにかく選挙は重要だ。
国民にとっては、唯一政治に直接参加出来る機会だし、国会議員にとっても、この結果によって自分の人生が変わるといっても過言ではない。
 
そんなに大切な選挙なはずなのに、現行の選挙には突っ込みどころが満載だ。
一票の格差なども勿論問題なのだが、それよりももっともっとわかりやすく「ダメ」なところがある。
 

ポスターと、ポスター掲示

 
選挙の時期になると、所定の場所に、候補者のポスターを張り出すための、木製の白い掲示板が設置される。
そこに候補者が貼りだされていく。
順番は、候補者が届け出を出した順番らしく、気持ちの表れと見なす有権者もいるので、候補者はできるだけ早めに手続を済ませる。
 
たしかにそういった一面もあるのだろうが、そんなことよりも先に、そもそもあの掲示板、ポスターはどうにかならないものなのか。
掲示板は選挙の為に新設し、終わったら撤去される。毎回それを繰り返す。
全国でそれを行うのだから、その費用は膨大なものだろう。
そしてポスターも、自分が記憶にあるかぎり、構図も雰囲気も何も変わっていない。
笑顔で、スーツで、「日本を変えます!」的なもの。
そのポスターの構図すら変えられない人が、日本を変えられるのだろうかと心配になる。
 
あの掲示板、液晶パネルを一度設置し、普段はニュースなどを流しておいて、選挙の時期だけ候補者紹介、という風に切り替えることなどはできないのだろうか。
ネットで繋いでしまえば、映す画面のコントロールは容易だし、費用も抑えられるはずだ。
候補者の動画による自己アピールにも可能のなり、そうなると候補者ごとの違いもよりわかりやすくなるし、ポスターよりはバリエーションに富んだものになるに違いない。
 

投票所

 
投票所に指定されているところが、結構イケていない。
公民館や学校などだが、ほとんどの人は選挙の時に「しか」いかない。
普段いかない場所に、住所を調べて投票に行くというのは、それだけでハードルがあがってしまう。
自分が以前住んでいた地区の投票所は、アスリートでもない限り肩で息をするくらいきつい上り坂の先にあって、うんざりした。
それが理由で投票放棄の正当化はできないが、選挙を実施する方の考慮はよりあってしかるべきだ。
 
もっともこれに関しては、今年の参院選からは改善されそうで、非常に喜ばしい。
 
あと、投票所には「立会人」という人が数名座っている。
地域によっても違うらしいが、町内会の代表が担ったり、市の職員が担ったりするらしい。
一部は報酬もあるということだ。
 
正しく投票が行われているかどうかの確認らしいが、防犯カメラではだめなのか。
投票時間は朝から夜まで長きに渡る。
交代制にしたとしても、一人あたりがうけもつ時間は結構長いと思うし、それだけ人件費もかさむ。
第一、やることが地味すぎて、プロの警備担当でもないのに、そんなに集中力がもたないだろう。
実際自分が投票に行くときに見る立会人は、例外なく暇そうだ。
こういうことこそ、心を持たない機械の仕事だろう。
 
日本の投票用紙は、世界でもトップクラスに緻密にできているらしく、必要事項を記入後、用紙を二つ折りにして投票箱に入れると、箱のなかで必ず「開く」ようにできているらしい。
これによって、開票作業がかなり早くできるそうだ。
 
これはこれで素晴らしいが、こんなに細かいところには手間を惜しまない反面、投票所や立会人の仕事といった、結構誰もが気づくような「?」には、公的機関は鈍感だ。
 
夏には選挙が実施される。
早くネット投票が実施されることを願いつつ、現行のシステムに従って投票に行くつもりだ。