昨日の記事だ。
ペットや動物事情を詳しく知っているわけではないが、そんな自分でもやはり違和感があるのが、ペットの殺処分。
統計を見ると、順調に下がり続けている。
それでも、平成26年で犬、猫を合計すると、10万匹を超える殺処分数だ。
経済や戦争といった社会問題に比べると、殺処分をゼロにすることは現実的であるはずだ。
なぜなら、実際にゼロを実現している国(ドイツ)もあるし、国内の自治体もあるから。
前例があるのならば、比較的やりやすい。
そもそも殺処分は、保護・管理の限界で行われる。
その限界のうち、動物自体が負傷して生活出来ない場合は、いまのところ致し方ないのかもしれない。
ちなみに、冒頭の記事中にも出てくるように、そういった場合は殺処分数にいれてないという条件でのゼロだ。
では、他の限界原因なんだろうか。
それは、収容頭数だ。
つまり、多すぎる。
ここに大きな違和感を感じてしまう。
なぜなら収容頭数が多すぎるのに、ペット屋では大量に売られている、という誰にでも分かる矛盾がまかり通っているからだ。
対象がモノならば、こういったことは多々あるし、悪ばかりではない。
リサイクルショップでモノが再販され、売れなかったら廃棄、というのも、大量生産の時代にはある程度しかたないのかもしれない。
しかし、ペットはモノではない。
自分は動物愛護団体ではないので、動物とヒトを同等に扱うべきとというのは、非現実的と考えるが、当然動物はモノとは全然違う。
収容頭数が多い場合は、行政としてペット屋の営業に規制をかけることはできないのだろうか。
収容頭数が限界数を超えているにも関わらず、新しいペットを売りまくられると、問題が解決するはずもない。
逆に、ペットを飼おうという人々が、収容所でペットを探して飼えば、収容所、飼い主、そしてペット、全てにとって良いことだ。
また、子どもがおもちゃを買って飽きるのは仕方ないが、仔犬、仔猫を飼って飽きる、というのは許されるはずもない。
つまり、ペットを飼うのには、それ相応の覚悟が絶対に必要だ。
何事もルールや規制は少ない方が良いとは思うものの、ペットに関しては課税も一つの方法だろう。
その場合、収容所から引き取ったペットには一定の免税をするなどのシステムもあって良いのかもしれない。
とにかく多すぎることが原因ならば、数を増やさないことが第一。
そのポイントは、ペット屋と飼い主にあると考える。
東京にかぎらず、全国の自治体で同じ目標を掲げ、近い将来に日本の殺処分ゼロを目指してほしい。