冬は温泉に行きたくなる。
寒い中、わざわざ山道を走り、温泉旅館に到着して、露天風呂に入った時の気持ちは、筆舌に尽くしがたい。
しかし、だ。
温泉は好きなものの、泉質というのがイマイチ感じられない。
泉質も効能も感じられない
温泉にいくと、どこかに必ず「成分表」なるものが書いてあり、そこにはググらないとさっぱりわからない成分が列挙されている。
それらの成分とどう関連があるかわからないが、効能も書いてある。
リウマチや四十肩といったものから、とても身近な肥満抑制なんかもある。
ダイエットをいかに楽にしたいか、を日々模索している人にとっては、気持ち良いし痩せられるし、最高だろう。
その温泉旅館の女将の体型を見ると、その効き目はどのくらいあるのか疑いたくなるが、そこは故意に無視しよう。
しかし、こういった成分が入っていることにより、温泉は自宅のお湯とは違い、大きく言えばリラックス効果や治癒効果があるということなのだろうが、正直自分には感じられない。
2004年に大きな問題となった、温泉偽装問題。
この問題を受けて、各温泉施設は、「うちの温泉は源泉かけ流しだ!」ということを、それまで以上にアピールし始めた。
偽装はよくないことなので、この問題は指摘されるべき問題である一方、自分にとっては、実は源泉かけ流しかどうか、というのはあまり問題ではない。
同じく、加水、加熱処理も問題ではない。
繰り返すが、感じないからだ。
自分にとっては、温泉の良さはとにかく雰囲気。
景色や湯船の作り、それから大きさなどは、自宅の風呂ではまず不可能な作りで、それこそが最も重要だ。
だから、「あそこのお湯は肌がすべすべになって良いよ」と言われても、あまり興味がわかない。
ちなみに、そこに魅了されている人をディスっているわけではない。わかったほうが、それはそれは楽しいだろうと思う。
冬場に人は感じて自分は感じないこと
実は他にも、冬場に人が感じていて自分には感じないことがある。
乾燥だ。
家電量販店にいくと、ものすごい種類の加湿器が置いてあり、いかに乾燥に皆さんが困っているかを目の当たりにする。
しかし、自分は乾燥していると感じたことはほとんどない。
海外に住んでいる時に、洗濯物を干して乾くまでの時間がえらく早いことを見て、乾燥を確認したことはあるが、その程度だ。
先日あった糸魚川の火災は、冬場の乾燥が延焼を早めたとも言われているが、乾燥を感じない自分はより気をつけないと、と感じた。
ちなみに、乾燥は感じないが、湿気は感じる。
梅雨時期の湿度の高さにはとても困る。
どうやら、平均湿度よりも上には人並みに反応するが、下には鈍感な身体のようだ。
だからなんだ、と言われればそれまでだが。