毎回鋭い分析を投稿されているお医者さんのブログです。
私も糖質制限を行って、かなりの減量(10キロちょい)に成功した1人です。
糖質制限においては、危険だという主張と、その方が実は健康的だという主張があります。
人間の身体は、それはそれは複雑で、私程度の人間には到底理解できないところがほとんどです。
そういうときは、とにかく統計を重視するようにしています。
逆に言えば、私が糖質制限をして健康的な身体を手に入れられた根本的なメカニズムのところは、多分いまだに理解できていません。
だから、自発的に人には勧めないようにしています。聞かれたら、あくまで自分の経験論として、という前提で伝える程度ですね。
前置きが長くなりましたが、冒頭のブログ内容は、たばこと肺がんの関係性否定に対する反論です。
反論のロジックがわかりやすく、おもわず頷いてしまいます。
同時に、こういうトリックを使った扇動は意外と多いのかも、という怖さも感じました。
上に統計の有用性について書きましたが、これに関しても同じことが言えると思います。
ブログ内に出てくる武田教授の主張や、それに対するこのお医者さんの考察。
これらだけで判断することが最も危険で、よりたくさんの情報を仕入れて、最後は自分で考えるということが最も大切だと感じます。
これはつまり、統計に必要なサンプル数を増やす、ということと同義です。
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私はたばこを吸いませんし、吸ったこともありません。
吸ったことがない理由は、健康を気遣って、、、ではなく、愛煙家がたばこを吸い始めるだろう年齢の頃に、私が最も貧乏で、たばこにお金を使うことなんて到底できなかったからです。
恥ずかしながら、水道までとまったことがありました。
水道とまったら、本当にヤバいですよ。
世の中の風潮として、禁煙を”善”としている昨今に、わざわざ吸い始めることもないので、結局1本も吸ったことがないまま現在に至ります。
そんな私に、愛煙家を否定する権利はないと思います。
経験論は嫌いですが、経験がないのに論じるのはもっと嫌いです。
肺がんのリスクに関しては、上に書いたようによくわからないのですが(多分相関はあると思っていますが・・・)、病気のリスクが指摘されているのにも関わらずやめられない、ということはたばこに限りません。
食事や運動において、これが健康に良い、とされていることは、いくらでもネット、書籍で学べますが、実際に実行できる人は一部です。
人はなまける生き物のようですね。
たばこが社会として批判されがちなのは、病気のリスクもありますが、周りへの配慮の問題もあると感じます。
病気のリスクと周りへの配慮、この2つに直接の関係はありません。
病気へのリスクが不明なので、喫煙を続けるという選択は、ありだとは思います。
もし本当にだめなのならば、覚醒剤などと同じように法律で禁止されているはずです。
でも、周りへの配慮は、喫煙以前の問題です。成熟した社会では、気配りや歩み寄りは不可欠でしょう。
それができない喫煙者がいるために、喫煙行為自体や喫煙者全体が”悪”とみなされるのは納得がいきません。
一人でも多くの喫煙者が周りへの気配りの意識を高めること、同時に、一部の気配りの出来ない喫煙者だけで、喫煙者全体を判断しない、という周りの目が必要でしょう。