自慢したいわけではないのですが、私は小学校の頃成績が良い方でした。
私の経験では、この記事に書いてあるような、色眼鏡で見られていると感じたり、肩身の狭い思いをしたことはありません。
でも、全国レベルの超難関校に合格するくらいになると、話が別なのかもしれませんね。
勉強も運動も、出来ないより出来たほうが良いでしょう。
「運動だって勉強の一部だ」といった意見もあるので、この分け方自体にも疑問が残りますが、都合上このように分けた前提で考えます。
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私は昔からあまり漫画を読みませんでしたが、そんな私でも「巨人の星」というタイトルと、なんとなくの内容は知っています。
ファンには「一言でまとめるな」と怒られそうですが、つまるところの「スポ根」ですね。
漫画なので極端なストーリーになっているようです。現代ならば批判されそうなくらいスパルタの父親のもと、野球に全てをかける主人公、星飛雄馬の物語です。
題材は野球なので、上記で言う運動です。
そして、ストーリーに対して好き嫌いはあっても、批判は少なかった様に思います。
一生懸命がんばって、壁を乗り越えていく飛雄馬に感動した人は多いでしょう。
巨人の星は、まさしくスポ根漫画の代表作ですが、スポ根漫画は大まかにこういったテイストで描かれているようです。
そして、スポ根というくらいなので、それらの題材はスポーツ、つまり運動です。
一方、それに値する勉強の漫画があるのかと言えば、あまり聞いたことがありません。
あるのかもしれませんが、上記したように漫画をあまり読まない自分にすら伝わってくるくらい一世を風靡した、スポ根に対する漫画(勉根とでも言うのでしょうか)はありません。
この辺が、勉強と運動に対する社会の捉え方を表しているように感じます。
他にも、例えば少し前に有名になった、息子3人を全員東京大学理三に合格させた母親、佐藤 亮子さんの教育方法に関して、賛否両論がありました。
いわゆる英才教育です。
一方、オリンピックで金メダルをとるような素晴らしいアスリートの幼少期は、やはり運動バージョンの英才教育ですが、こちらに対しては好意的な意見や、美談として語られることが多い印象です。
私の意見としては、すくなくとも勉強と運動に上下はない。
「勉強ばかりせず、外で遊んできなさい」
この意見は正しいと思いつつ、
「遊んでばかりいずに、勉強もしなさい」
この意見も正しいのです。
(遊び=運動ではありませんが、ここは都合上・・)
自分自身が、勉強と運動のどちらが得意だとか好きだとかいうことは、単なる違いであって、どちらが正しい、間違っているの問題ではありません。
もし勉強が得意な人に対する偏見があり、それが運動のそれと比較して大きいとすれば、それは是正されるべきです。
幼少期にあまりにも片方に偏るのは、可能性を潰す可能性があるので、どちらも程よく、が最も良いのではないでしょうか。
しかし、東大に入学させたり、オリンピックでメダルをとったりするような超優秀な人材育成の為には、極端な偏りが必要なのかもしれません。
その辺は、海外がどうなっているのか等も含めて、状況を調べてみる必要がありそうですね。