学生時代からずっと不思議に思っていたことを、この記事をみて思い出しました。
ファミレスは何かと利用することがありますが、若い子が多いと思う時期に、そういえば試験の時期だと気づくことが最近でもありますので、当時からその風習は変わらず続いているようですね。
なぜファミレスで試験勉強をするのでしょうか。
私はファミレスで勉強した記憶はありません。しない理由は、特にファミレスで勉強をする理由が見当たらなかったからです。
しかし、これだけたくさんの人がファミレスで勉強しているということは、それなりのメリットもあるということでしょう。それを想像してみます。
まず考えられるのは、ドリンクバー。
数百円払えば、多種多様なドリンクが飲み放題です。
あんなに豊富なドリンク類を自宅にそろえている人はいないし、グラスやカップを洗う手間もないので、コスパは高いと言えます。
夏や冬のエアコンが必要な時期でしたら、エアコン代節約にもなります。
学生の間でも、エコは緩やかな(?)ブームなんですかね。
もちろんファミレスのエアコンは、常に快適な温度に設定されています。
しかし、もっとも大きな理由は、広い、ということではないでしょうか。
広いというのはつまり、たくさんの教材をテーブル上に広げることができるということと、何より友人と一緒に勉強するのに快適です。
考えてみれば友人たちと相談しながら勉強する場所は、意外にないものです。
勉強といえば図書館、ですが、図書館での談話はNGです。自宅にファミレス並の大きなソファ、テーブル(机)がある人も少ないでしょう。
結局、友人と一緒に試験勉強するとなると、ファミレスが良いというより、ファミレスくらいしかないんじゃないでしょうか。
学生(客)の視点で考えるべきは、マナーもありますし、本当にファミレスで勉強することが効率的学習につながっているか、でしょう。
特に友人たちと一緒に勉強している人たちのなかには、勉強している体裁なだけで、ただおしゃべりをたのしんでいるだけ、という人たちも多いのではないでしょうか。
これは私の個人的意見ですが、勉強は独りでするのがもっとも効率が上がります。なぜなら、効率の良い勉強方法は、かなり個人差があるからです。
たくさんの教科を1時間ずつ勉強する方が良い人もいれば、今日はこの教科、と決めてやったほうが良い人もいます。
それに今の様にネットがある時代ならば、わからないことを友人に聞かなくても、ネットで調べれば良いだけなので、これも理由にはなりません。
ファミレス側の視点で考えるべきは、上記した「なぜファミレスで勉強するのか」という理由に上がっていることは、すべてファミレスがこぞって作り上げてきた空間に呼応したものですよね。
ドリンクバーはお得感を、エアコンや広さは居心地の良さを追求した結果なので、それを求めてくる客が、たとえ来客目的が勉強だとしても、受け入れざるを得ません。
冒頭記事内、コメントにはモラルという言葉が出てきますが、モラルはあくまで客が自発的に感じるものであって、店側が客に求めるものではないと考えます。
だとすれば、制度的な変更が必要になりますね。勉強か読書かを判別するのは難しく、かといって読書まで禁止となると反発も多いので、勉強禁止という制度は現実的ではありません。
客全員に、利用時間制限を設けたり、従量制課金にしたりする、といった方法が、たしかに必要になってくるでしょう。
学生側には、やはりおもいやりや気配りをもってほしいと思うとともに、本当に試験勉強はファミレスでしたほうが良いのか、ということを考えてほしい。
◆
リーズナブルで快適な空間を提供してくれるファミレスには、制度やルールは少なければ少ないほど良い。
これは店も客も、そう思っているはずです。
それらが少ないまま維持するためには、店側も学生側も歩み寄りが必要ですね。