男女の格差、日本はまだまだ大きいようですが、皮膚感覚では改善しつつあると思います。
少なくとも女性が結婚後に働きたいという主張に対して嫌な顔をする人は私の周りにはあまりいません。
家事も育児も、手伝う男性が多い。
とはいえ、、、
料理に関してはまだまだ女性に偏っている印象です。
それは私も例外ではありません。恥ずかしながら。
掃除も洗濯も皿洗いもオムツ替えもやりますが、料理は任せっきりです。
しかし、料理しているところを見ると、これは重労働だなと感じます。
普通は毎日違うメニューだし、料理している時間だけでなく、そのための準備(仕込みや買い出しなど)を含めると、相当な時間と労力が使われているでしょう。
それ以外にも家事、育児があるのです。
夫が手伝ってくれたとしても、ゼロではないことが多い。
今でこそあまり聞かなくなりましたが、「おい、メシ、フロ、酒、寝るぞ」と高圧的な態度を取っていた男は、本当に何も見えていない、もしくは見ようとしていないのでしょうね。
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もし、です。
もし主婦が家事、育児にかけている時間や労力を、何かの分野にかけたらどうなるのでしょうか。
例えばギター。
若い子が、「毎日欠かさず3時間練習してます」ということを言うことがありますが、正直毎日3時間やっているのなんて全くすごくありません。
考えてもみて下さい。
かなり恵まれている職場で、定時で帰社でき、週末に休みをちゃんととれるサラリーマンですら、平日8時間、週に40時間は働いています。
1日あたりにすれば5時間を超えます。
ギター演奏を仕事にしたいというのならば、恵まれた職場で働くサラリーマン以上はギターに時間をかけなくてはいけないことくらいはわかるはずです。
時間をかければ良いというものではありませんが、少なくとも時間をかけるのは最低条件です。
しかし、主婦が家事、育児にかけている時間、労力となると、もしかして、と思います。
毎日違うメニューを出すことや休みがないこと、直接お金になるわけではないことなどは、ギタリストを目指す若者が音楽分野において超えなくてはいけない壁に変換できそうです。
毎日バラエティに富んだ練習を、休みなく、しかもすぐにお金なるわけでもないのに続けなくてはいけません。
主婦をみて、その人が家事、育児にかけている時間、労力を自分が音楽にかけているだろうか、というのは自問自答としてとてもわかりやすい。
これは音楽に限らずどんな分野で独立しようと思っている人でも同じではないでしょうか。