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東浩紀さんの「一般意志2.0」を読んで、選挙至上主義に疑問を持ち始めたのは事実ですが、いまのところやはり選挙の重要度は高いままです。
つまり、投票率が上がれば上がるほど世の中も良い方にすすんでいくと思います。
(というか、投票によって決まった方向のことを、良い方向と呼ぶ、ということですかね)
しかしながら、投票率は決して高いとは言えません。
投票に行っていない人の言い訳は正当化できるはずもなく、とにかく行くべきだとは思いますが、投票システムに疑問があることもこれまた事実です。
そのわかりやすい改善方法がネット投票だと私は思っています。
投票に行かない人の言い分は、行っても変わらない、同じ考えの人がいない、など論理破綻しているものが多いのですが、これらは要するに、行くのが面倒だ、ということがネックになっていることは間違いない、と踏んでいます。
積極的辞退者は、ほんの数%でしょう。
そして、その面倒さは私もひしひしと感じます。
ネット投票を導入した場合、冒頭のリンク記事に書いてあるように、色々な問題が出てくることは避けられません。
高齢者にわかりにくい、セキュリティーの問題、本人認証の問題などですね。
しかし、これは典型的なゼロリスク思想です。それを言うなら、現行選挙は非の打ち所のないほど問題がないシステムなのか、と聞きたくなりますが、投票率があがらない、という根本的な問題がいきなり立ちはだかっています。
現行選挙だと、投票所に足を運ぶのが面倒で若者を中心に投票に行かない(行けない)。
ネット投票だと、難しくて高齢者が投票しない(できない)。
これは同じくらいの問題性だと私は思っています。
で、結局どっちも問題あるなら、今のままで、という事なかれ主義に流されているのが現状です。
私は、この国がネット投票を導入し、若者の投票率が飛躍的に上がれば、本当に変革が起きると思います。
もちろん、何でもかんでも変われば良い、とは思いません。しかし、停滞よりは随分良いと感じます。
そもそも、テクノロジーの爆発的な進化で社会自体が大きく変わっています。社会が変わればもちろん法律もそれに合わせて適切に変えたり増やしたりしていかなければいけませんが、法律を決める国会、その議員を選ぶ選挙のシステムが変わらないのならば、適切な立法ができることに期待なんかできません。
変化に敏感な世代、つまり今から社会に出て日本を担う人、今現状担っている人がもっとも政治参加(=投票)しやすいシステムが求められているのではないでしょうか。