不老不死はあまりにも非現実的ですが、いつまでも若くありたい、というのは多くの人が抱く願望です。
若さを構成するものにはいろんな要素がありますが、その中の一つが美しさ。
特に女性はその美しさに磨きをかけて、若さを保ちたいという人は多いのではないでしょうか。
アンチエイジングという用語も十分な認知度を獲得しています。
しかし、私は若さが手放しに良いことだとも思いません。
年を取ることによって得る経験や知識は、若さのエネルギーとはまた別の魅力を醸し出します。
つまり、見た目は若くあり続け、中身には経験、知識を蓄える、というのが最も良い。
で、私はこの2つは決して分離していないと思うのです。
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ある人をみて、その人が実年齢よりも若く見える時、なぜ若く見えるかを考えてみます。
もちろん化粧やおしゃれが上手、とかいうのもありますが、私が感じたのは
・表情
・姿勢(体型)
です。
表情は、感情が豊かに現れている人の方が無愛想なひとよりもずっと若く見えます。
年をとっていくと、良くも悪くも「まるく」なっていきますし、些細な事では動じなくなります。それは経験からくる余裕でもありますが、少なくとも若々しさという意味ではマイナスです。
喜怒哀楽が表情に表れやすいのは、あることに対する経験がないか浅いか、でしょうが、だからこそ若くみえるのだ、というのは筋の通った意見だと思います。
それから姿勢。
不思議なもので、後ろ姿でなんとなく年齢が予想できます。服を着て顔が見えない場合、年齢が予想しやすいシワなどは後ろからは一切見えないのに予想できるのは、おそらく姿勢のせいです。
立ったり座ったりしている時だけでなく、歩き姿や機敏さにも現れます。
姿勢は体型と密接に関係があります。肥満は年齢判別という観点とは関係ないのかもしれませんが(太っている若者もいるわけですからね)、猫背やゆったりとしすぎの行動は、その人を老けて見えさせるでしょう。
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若くありたいと思うとき、オシャレや化粧にお金をかけるのは比較的容易にできることです。
しかしそれだけだと「若作りしている」と陰口をたたかれちゃいます。
当たり前ですが、若作りをするのは若くない人だけなので、「若作りをしている感」は、実は最も人を老けて見させます。
それにオシャレや化粧は、外出前にしてしまったら鏡で見るときくらいしか意識することはありません。
オシャレや化粧に加えて必要なのが表情と姿勢です。
これはお金をかけるだけではどうにもならず、普段から気をつける必要があります。
当然鏡を見てオシャレや化粧に気をつける頻度と比較して、表情や姿勢に気をつける頻度はずっと高い。
それに、姿勢を良くするためには体型を、体型を維持するためには、普段からの食生活や運動を気にかける必要があります。
常日頃から若くありたい、と思うその内面意識が、実際に人を若く見えさせます。
結局若さは、内からにじみ出るものです。