家の風呂でシャンプーをする時は、風呂用の椅子に座ってします。
前には鏡がありますが、曇って何も見えません。
くもり防止剤でもつければ見えるのでしょうが、特に必要ともしていないので、放ったらかしです。
その日も同じように風呂用の椅子に座って、曇った鏡の前でシャンプーをしていましたが、ふと鏡を見ると、その日はやけにくっきりと自分の顔が見えます。
おかしいな、とは思いましたが、別に何も困らないのでさほど気にしませんでした。
と、鏡をよく見ると、何か見えます。
風呂の配置上、鏡には風呂へ入る扉がうつります。その扉はすりガラスなので、光は通すものの、外側はぼやけてしか見えません。
そこに、黒い影の様な物がたたずんでいるのです。
え、、と思っていると、風呂の電灯が、段々暗くなってきていることに気づきました。
影はまだそこにうつっていましたが、風呂自体が暗くなってきているせいか、影が大きくなってきているように見えるのです。
え、、え、、ちょっとしたパニックです。
そこで目が覚めました。
私は妻と同じ部屋で、敷布団をふたつ並べて寝ていますが、なんと妻の腕は私の首にかかっていて、呼吸がしづらい状態になっていたのです。
起きてからは、息苦しさと夢の恐ろしさを落ち着けるのにしばらくの時間がかかりました。
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私は非科学的なことは一切信用していません。
幽霊も、超能力も、宇宙人も、現在ささやかれているものに関しては全部嘘だとみなしています。
将来的には何かしらがちゃんと証明されるのかもしれませんが、今言われている現象はありえません。
そんな自分が、かなり霊的な夢を見ることになったのです。
不思議な体験でした。
しかし、脳が夢を故意にみさせた、と考えられなくもありません。
私は眠りが普段からかなり深い方で、一度寝たら朝まで毎晩ぐっすりです。寝付けない夜など記憶にほとんどありません。夢も見ません。というか覚えていません。
そんな自分が、睡眠中に危機に陥ったわけです。
妻の腕が首にかかって呼吸がしにくい状態は、はっきり言って危険です。眠りが深いゆえに、さらに危険です。
この時、脳はわざと恐ろしい夢をみさせ、危機が迫っていることを認識させた、と考えられると言えます。
ちなみに、夢占いは信じません。
ただ、夢を見るメカニズムは、占いとはまた別で、科学的に研究がすすんでいるようです。
生存本能はヒトにとっても当然の能力なので、夢がそれに絡んだとしてもおかしくはありません。
しかし、本当に恐ろしい夢でした、、、