私のかなり身近な知り合いに、名前を憶えるのが苦手な人がいます。
人の名前はもちろん、映画の名前、店の名前、地名など全般憶えるのが苦手なようです。
でも、長年の付き合いなので、記憶障害ではないことは知っています。
覚えられないのは、「名前」だけであって、人物像や映画のストーリー、飲食店の外観・内観、ある場所の風景などはしっかり記憶しています。
冒頭リンク記事中にもある傾向のうち、傾向2)意識が散漫で、人の話を長く集中して聞けない、はかなりあてはまります。
で、日頃から集中力を持つように助言していますが、そう簡単にはいかないものですよね。
こういうのって、私の知り合いのように「名前」の記憶が苦手、といったわかりやすいカテゴリーの人もいますが、実際のところほとんどの人にある傾向ではないかな、と思っています。
自分に照らし合わせれば、例えばある曲のメロディーやコードはすぐに覚えられるのに、歌詞はなかなか覚えられません。
これはミュージシャンによくあることで、ご察しの通り、自分の担当楽器の記憶は得意で、それ以外は不得意、となります。
勢いに任せて音楽の話に持っていくと、歌モノの曲を聞く時に何にフォーカスしているかは、驚くほど個人差があります。
それは楽器をやっている人だけではありません。
やっぱり多くの人はボーカルを聞いています。つまりメロディーや歌詞に一番集中力を注いで聞いているわけですね。
ところがたまに、ドラムばかり聞いている人もいます。ドラムはスネア、キック、タム、金物類などたくさんのパーツを使って演奏されますが、その内のスネアばかりが耳に残る人もいますし、キックが耳に残るひともいます。タムはあまり聞いたことがないな・・・
それから鍵盤。ピアノ、エレピ、オルガンなどがなぜか記憶に残るという人もいます。
ベースが最初に聞こえてくる人は、クールですね。
ところで、今から歌モノでメジャーに行きたいという人は、必ずボーカルにフォーカスすることをおすすめします。
上記したように、一般的には聞いている人のほとんどはボーカルを聞いています。
それ以外の楽器パートの仕事は、そのボーカルを引き立たせることです。
間違っても、テクニカルな演奏を見せつけることではありません。
バンド演奏後のオーディエンスの反応が、ギターがうまかったね、とか、ドラムが神業だったね、というものだとしたら、それはあまり喜ばしいことではありません。
私は昔からサザンオールスターズが大好きですが、サザンのベースラインを思い出せる人ってほとんどいないでしょう?
それは決してベースがだめだということではなくて、ちゃんとボーカルのバック演奏に徹している証拠です。
ということで、冒頭からえらく話は変わっていきましたが、たまにはこういう雑記的なブログも良いかと。