私は科学派です。 つまり、スピリチュアルなこととか、占いや幽霊といったことはほとんど信じていません。 霊感が強い人だけが見える、なんて言い出したら、普遍性がなく証明不可能です。
しかし、そんな自分でも、いや自分以外誰にとっても、科学が及ばない、及ぶはずのないものがあります。 それが死です。
変な言い回しですが、死んだことある人はいません。 それに近いのは臨死体験です。
臨死体験談は世界に数多くあり、その中には眉唾ものも多くあるでしょうが、科学ではどうしても解明できないものが残ります。
これは当然といえば当然です。 科学は生きている人間が考えた体系であって、活用範囲は生のみです。
変な例ですが、重力があるのが前提で起こる地球上の現象は、重力のない宇宙空間には適用されないのと同じです。 まさに、世界が違う、というものです。
そもそも死とは、ポイント・オブ・ノーリターンです。 今後医学の発達で、死から蘇ることができるようになったら、なんていう想定をする人もいますが、死から蘇ることができるというワード自体が矛盾です。蘇られるのならば死んでいません。
かといって、死後の世界が天国とか地獄とか、いろんな宗教がいうところの極楽浄土とか、そういうものかといえば、それもわかりません。
嘘だと言っているのではなく、わからないのです。
科学でも宗教でも解明できないのが死です。 死、死後の世界に関して、人類はわからない、ということを永遠に受け止める必要があります。
まあ、そんなことがいくつかあったって構いません。 それを探求する人は自ずと現れるし、解明に近づくことはできるでしょう。
そういうのって良いものです。