若者は、極論を言えば、全員海外生活をした方が良いと思っている。
なぜなら、世界の広さを実感できるからだ。
日本より海外の方が良いと言っているわけではない。
ただ、海外に行って初めて気づく日本の素晴らしさ、日本のだめなところがあるのも事実。
井の中の蛙、というものだ。
海外で仕事を始めた
自分が海外生活を始めた頃は、英語がほとんど話せなかった。
それなりに勉強していったつもりだったが、まったくもって通じないし、聞き取りも出来なかった。
それでも生活をしなければならないので、無理やり履歴書を書き(履歴書のフォームがなく、白紙からパソコンで作成)、できるだけ英語を使わなくても良い職場を探した結果、工事現場での作業に落ち着いた。
英語はほとんど使わなくても良かったのだが、それでも何かと話しかけられたり、質問したりするので、英語の学習には調度良かった。
その現場では、日本にもある、高さ30メートルくらいの大きなクレーンがあり、それを使って重い荷物を吊り上げて、ある場所からある場所へ移動させていた。
荷物吊り上げ→回転して→荷物下ろし
の繰り返し、というわけだ。
事件(?)発生!いや、事件ではないのか・・・
ここで、事件が起きる。
その現場では、日本と同じく正午からが休憩だったで、その時間になると、大きなアラームがなる。
すると、作業員は作業をやめて休憩に入るのだが、先ほどのクレーンの運転手も同様に正午ジャストに作業をやめて、運転席から出て休憩所に向かった。
ふと見上げると、そこにはなんと、重い荷物が吊り上げられたままだ!
つまり、先ほどの工程の「回転して」の部分で止まっているのだ。
澄み切った青い空を背景に、見るからに重そうな荷物(クレーンで吊るくらいだから、相当重いにきまっている)は、のんびりと寂しそうに、風に揺れていた・・・
日本の現場ならどうだろう
こんなことって、日本ではまず見かけない。
正午になってその状態なら、荷物下ろしまでやったあとに休憩に入る。
たとえ現場監督から何も言われなくても、そうするはずだ。
100歩譲って、一度の作業に要する時間を計算し、最後の吊り上げをせず、別の作業をして正午を迎えて休憩、ならわかるが、荷物を宙ぶらりんにするなんて、想像もできない。
休憩は1時間?終業は17:00?
休憩は1時間のはずだが、13:00になってすぐに仕事を始める人なんて1人もいなくて、14:00くらいから腰を上げる人までいた。
休憩中に軽く酒を飲んでいる人も見かけられた(運転をする人は、その中にはいなかった、、と思う)
終業は17:00のはずだが、17:00にはもう誰もいなかった。
この国の職場がどこでもこう、というわけではないだろうが、兎にも角にも衝(笑)撃的だ。
海外生活に、大いなる期待が持ててきた、、、かな