その1はこちら
住む場所を見つけられるか?
特に現地に知り合いがいるわけでもなかったので、住む場所は到着してから決めようと思っていた。
先入観無しで読んでいただきたいので、どこの国かは伏せておくが、新興国というわけでもないので、なんとか見つかるだろう、くらいの軽い気持ちだった。
しかし、今考えたらよくそんな冒険ができたものだ。
言葉もロクに話せないのに、どうやって住む場所をみつけるのか。
当然ここで、かなり壁にぶつかる。
今なら少しくらいは賢くなったので、容易に想像のつくだろう「壁」にぶつかる。
「言葉の壁」だ。
なにしろ通じない。
英語の成績が悪かったわけではない。
むしろ少し得意くらいに思っていたが、実践では全く刃が立たなかった。
気を使ってくれない人々
例えば日本で、明らかに見た目が欧米人っぽい人に、たどたどしい日本語で話しかけられたら、返答の時にできるだけ平易な日本語を使い、ゆっくり話す、くらいの気を使わないだろうか。
しかし、その国で、逆はなかった。
まず、話すスピードがめちゃめちゃに速い。
何度聞き返しても、気を使っているとは到底思えないくらい速い。
これが、世界共通語イコール母国語という強みなのか、単にそういったことに気を使うという発想がないのかは不明だが、これには本当に困った。
しかし、気をつかってくれない分、こっちがついていくしかない、という良い意味での諦めがついた。
英語力の未熟さを補うためにすることは、勉強のみ
一時的に宿泊した安ホテル(ホテルの従業員は、英語が未熟な自分に、わずかに気を使ってくれていた、、気がする)で、本屋さんの場所をなんとか聞き、本屋へ向かう。
何を買うかというと、英語の勉強の本。
コンパクトな辞書は持って行っていたが、単語しか載ってないので、とにかく勉強だ、ということで、本屋に着いたら、すぐに店員に
「あい・うぉんとぅー・すたでぃー・いんぐりっしゅ!」
と訴える。
発音も最悪で、見た目もアジア人で、この文章の内容なので、切羽詰まった感じがダイレクトに伝わったようだ。
たどたどしさがプラスに働くこともあるのだ。
該当の本棚の場所を教えてもらった。
(ちなみに、この本屋は4階建で、店員から説明された”2nd floor”というのが、日本の2階とは違うというのを知らず、たどりつくまでかなり時間がかかった。時間は腐るほどあるので構わないが、ただ疲れる)
ここで購入した本がこれだ。
- 作者: Raymond Murphy
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2012/03
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 6人 クリック: 32回
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英語で書かれた、英語の勉強の本。
イラストもたくさんあり、中学卒業程度の英語ができれば、しっかり学べる。
なんといっても、学習した構文を、実践ですぐに使う(使わなければ生きていけない)ので、読む、書く、聞く、話すという作業を一気にこなすことになる。
当然、日本で英語の勉強をするよりも相当に効率が良い。
情報として聞く経験と、実際の経験は、かなり違う
前回の投稿でも書いたが、英語が通じないという誰もが経験すること一つでも、いろいろなことを考えさせられる。
日本語が通じなさそうな人に対して、しっかりと気を使って話すという思いやりの気持ちを持った日本人は素晴らしいのだな、と感じた。
一方、その気づかいをしてくれないことが、自分の学習意欲を高めたのも事実だ。
経験論で申し訳ないが、「焦り」はあらゆるスピードとモチベーションを上げる。
少なくとも自分はそうだ。
こういった経験は、実際に海外で焦ってみないと、想像つかないかもしれない。
このペースで行くと、まだまだ海外体験記は続く・・・