日本には世界的に有名な企業がたくさんありますが、そのうちの一つはトヨタです。 自動車産業では他日産、ホンダ、スズキなどどの企業も巨大企業ばかりで、民間企業ですが日本全体にあたえる経済的影響は計り知れません。 日本における自動車産業の重要性はいまさら言うまでもありません。
一方、若者はあまり自動車にも興味を示しませんし、交通事故死者数は年間4000人近くにのぼるし、都市の渋滞も大きな問題です。 日本にとって大切な自動車産業、こういった問題を解決していかなくては、近い将来も危ういことになります。
これらの問題を解決する一つのキーワードがテクノロジーだと思います。
若者の車離れはちょっと置いといて・・・ 交通事故は年々減っていますが、それでも年間4000人が死亡し、5万人は怪我をしているのはやっぱり見逃せません。 交通事故の殆どはヒューマンエラーです。これを防ぐにはヒューマンでない、つまりコンピュータに任せるしかなく、そのための技術が自動運転です。
自動運転者は交通事故予防だけでなく、渋滞緩和にも繋がります。各車に搭載したGPSの情報を集約してそれを改めて人工知能搭載の自動車にフィードバックすれば、経路選択の全体最適化が可能になります。 今でも渋滞情報をリアルタイムに確認することはできますが、都市全体を俯瞰して、最適化することは個人では不可能です。
渋滞緩和に役立つテクノロジーの利用は、自動運転だけではありません。 中国では、都市全体の渋滞状況を人工知能に解析させ、設置してある信号の切り替わりを最適化する、というシステムを企業が開発、政府に売って採用されています。 その結果、渋滞は2割減、救急車の到達時間は平均で半分になったそうです。 人工知能搭載の自動運転車になれば、さらなる渋滞緩和は間違いないでしょう。
中国のこの動き、未来ではなく現在の話です。日本はどうでしょうか。 話が戻りますが、先程置いといた若者の車離れがなぜ起こるのかを考えたときに、それはリスクが多いからといえます。 免許取得費用は高い(おそらく世界一です)、車購入費は高い、維持費も高い(日本の重量税は世界トップクラスです)、こういう経済的なリスクは車に限らず経済全体が良くならないと解決しませんが、これらの高い費用を払ったところで、年間に4000人も死亡する交通事故を起こしてしまうリスクを背負うわけだし、都市では渋滞にも否応なしに巻き込まれます。都市の場合は公共交通機関も発達しているので、そのリスクを考えたら、購入を控えるという選択をするのは至極まっとうです。